セントラル・インテリジェンス

セントラル・インテリジェンス “Central Intelligence”

監督:ローソン・マーシャル・サーバー

出演:ドウェイン・ジョンソン、ケヴィン・ハート、エイミー・ライアン、
   アーロン・ポール、ダニエル・ニコレット、ジェイソン・ベイトマン、
   ライアン・ハンセン、トーマス・クレッチマン、メリッサ・マッカーシー

評価:★★




 冒頭で描かれるイジメ場面が最高に不愉快だ。太っちょの少年がシャワーを浴びながらアン・ヴォーグの「My Lovin' (You're Never Gonna Get It)」に乗せて歌い踊っているところを拉致され、全校生徒の前、素っ裸で放り出される。このとき教師がイジメを黙認するような態度を見せる上、カメラが少年の身体を執拗に撮り上げる(尻も丸見え。それも何度も)。どういうつもりか。

 『セントラル・インテリジェンス』は20年後、少年がCIAエージェントとなり、もうひとりの主人公と一緒に悪に立ち向かうことで、イジメから来るトラウマを克服することがひとつのテーマ。その狙いは分かるものの、時折、作り手自身が苛められっ子を笑っているような気配を見せるのが気持ち悪い。立派になってもちらつく苛められっ子気質。ユニコーンのシャツ。ウエストポーチ。ピチピチパジャマ。全然笑えない。

 もうひとりの主人公は、逆に高校時代ヒーローだった男。けれど20年後は、会計士として冴えない毎日。こんなはずじゃなかったとぼやく日々。彼が今の人生の幸せに気づく…という流れは、はっきりとかったるい。まあ、人生そんなものだと皆とっくに気づいている。

 だからこの映画は結局、演者であるドウェイン・ジョンソンとケヴィン・ハートの掛け合いを楽しむのに限る。ジョンソンが暴れるのはいつも通りだけれど、そこにお笑い担当のハートが放り込まれることで、ありきたりな画でも新鮮な風が吹く。ただし、微風だ。台風並みの暴風を吹かせて欲しい。

 アクションでない場面はハートがいつも通り早口で喋りまくる。ジョンソンは傍らでニコニコ。このやりとりが案外弾けない。ふたりの愛嬌に頼るばかりで、隠し芸大会だとか忘年会だとかの余興のような緩さ。大スターふたりをぶつけて、これで良いの?アクション場面の方が主役ふたりの個性が良く出ている。

 それにしてもこの物語、苛めっ子はずっと苛めっ子のままだ。自分を磨くことはできても、本質的な部分で人は変われない?…なんて言いたいのかといちゃもんをつけたくなる。でも、最後に大物スターのカメオ出演があって良い気分になれたから、まあいいか。大物スターとジョンソンががっぷり四つに組んだアクション・コメディ、面白そうだけれど、どうだろう。





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