December 1-3 2017, Weekend

◆12月第1週公開映画BUZZ


シェイプ・オブ・ウォーター “The Shape of Water”
 配給:フォックス・サーチライト
 監督:ギレルモ・デル・トロ
 Budget:$19,500,000
 Weekend Box Office:$166,564(2) Great!
 OSCAR PLANET Score:88.7 BIG WAVE!!!
 Oscar Potential:作品賞監督賞脚本賞
           主演男優賞:ダグ・ジョーンズ
           主演女優賞:サリー・ホーキンス
           助演男優賞:リチャード・ジェンキンス
           助演男優賞:マイケル・シャノン
           助演女優賞:オクタヴィア・スペンサー
           撮影賞編集賞美術賞衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞録音賞音響効果賞作曲賞

“The Disaster Artist”
 配給:A24
 監督:ジェームズ・フランコ
 Budget:-
 Weekend Box Office:$1,211,345(19) Great!
 OSCAR PLANET Score:83.8 BIG WAVE!!!
 Oscar Potential:作品賞監督賞脚色賞
           主演男優賞:ジェームズ・フランコ
           助演男優賞:デイヴ・フランコ
           助演男優賞:セス・ローゲン
           助演女優賞:アリソン・ブリー
           撮影賞、編集賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞、作曲賞

“Wonder Wheel”
 配給:アマゾン・スタジオ
 監督:ウッディ・アレン
 Budget:$25,000,000
 Weekend Box Office:$140,555(5) Great!
 OSCAR PLANET Score:48.5
 Oscar Potential:脚本賞
           主演女優賞:ケイト・ウィンスレット
           助演男優賞:ジム・ベルーシ
           助演男優賞:ジャスティン・ティンバーレイク
           助演女優賞:ジュノー・テンプル


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 ヴェネチア国際映画祭金獅子賞に輝いたギレルモ・デル・トロ監督作『シェイプ・オブ・ウォーター』がいよいよ封切りになった。1962年、冷戦下のアメリカを舞台に、極秘機関で働く孤独な女性とアマゾンで神と崇められる謎のクリーチャーとの種別を超えた愛を描き出す。…という筋立てから分かるように、ファンタジー色が強く、大凡賞レース好みとは思えないのだが、それでもBUZZが大いに盛り上がっているあたり、その出来映えに太鼓判が押されたようなもの。実際、批評家たちは今年最高レヴェルと言って良い賛辞を贈っている。デル・トロと言ったらヴィジュアル派として知られているが、なるほど今回もその美的センスが隅々まで行き渡った世界観になっていて、かつそれがこの風変わりな物語にぴったりマッチ。主演女優サリー・ホーキンスの胸を打つパフォーマンスもあり、時に激しく時に優しく心を揺さぶる、最高のラヴストーリーが展開するのだという。一貫して高評価を得ていたデル・トロとしても「パンズ・ラビリンス」(06年)以来、最高の評価を得たと言って良いだろう。期待通り、オスカー参戦は確実。ファンタジー要素が強いという不安要素を跳ね除け、主要部門にも食い込んでくることは間違いない。そして、それを後押しするかのように、限定2館での公開ではあるが、猛烈なオープニング成績を記録。今後の賞レース展開次第では大化けする可能性を秘めていると思われ、大いに注目したいところ。

 『シェイプ・オブ・ウォーター』がヴェネチアでお目見えするより数カ月前、サウス・バイ・サウスウエスト映画祭にてプレミア上映され話題を呼んでいたのが『The Disaster Artist』。史上最悪の映画と言われる2003年映画「The Room」の製作の裏側を描く実話物。「The Room」のプロデューサーのひとりであるグレッグ・セステロがトム・ビゼルと共に書いたノンフィクションがベースになっている。監督を手掛けたのはジェームズ・フランコ。ほとんど知られていないと思われるが、フランコは短編やドキュメンタリーを含めて、既に30本を超える監督作を発表している。何故それが世間に浸透していないかというと、ほとんど評価に結びついていなかったからなのだが、主演も兼ねた今回は一転、監督としても俳優としても大変優秀な評価を獲得している。ひとつの作品が形になっていく過程に宿る、人々の繊細な心情がチャーミングに描き出された内容で、人間ドラマとしての洞察力もお見事。長髪で登場するフランコの魅力も全開になっているとか。オスカーレースに絡むには規模が小さいのが気にかかるものの、フランコの主演男優賞、脚色賞を中心に健闘が期待できるのではないか。興行的にも『シェイプ・オブ・ウォーター』に負けないお見事な出足(公開館数を考えれば、むしろこちらの方が優秀)。ひょっとするとオスカー作品賞候補に挙がることも考えられるか。

 毎年ウッディ・アレン監督作が封切られるのがアメリカ映画界の恒例行事。大抵は初夏に公開されていたのに、年末まで遅れたのは、その前にTVシリーズを手掛けていたからで、82歳を迎えたばかりのアレン、まだまだ現役。ちなみに次の作品も既に撮り終えている。さて、新作は『Wonder Wheel』というタイトル。1950年代コニーアイランド、元女優の妻とその夫の下に音信不通だった娘が帰ってきたことから起こる騒動が描かれる。批評家受けは毎度悪くないアレンだが、今回は否定派が優勢と少々苦しい判定。時代背景はグラマラスで、集まった実力派キャストもチャーミングな魅力を発散しているのだが、物語にはさほど覇気はなく、全体の印象もこれまでのアレン映画と同じことの繰り返しとの指摘が多くなっている。決して駄作ではなく、見どころもないわけではないが、良質作には届いていないというのが大方の見方。アレン映画は毎度脚本賞、演技賞で目に留められやすい傾向にあるが、今回脚本賞レースからは脱落。候補の可能性はおそらく、主演女優ケイト・ウィンスレットの演技賞があるかないかといったところに留まるだろう(受賞はまずない)。ただ、興行的には、熱心なアレンファンが詰めかけたか、上々の滑り出しになっている。





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