November 24-26 2017, Weekend

◆11月第4週公開映画BUZZ


“Call Me by Your Name”
 配給:ソニー・ピクチャーズ・クラシックス
 監督:ルカ・グァダニーノ
 Budget:$3,500,000
 Weekend Box Office:$412,932(4) Great!
 OSCAR PLANET Score:95.9 BIG WAVE!!!
 Oscar Potential:作品賞監督賞脚本賞
           主演男優賞:ティモシー・シャラメ
           助演男優賞:アーミー・ハマー
           助演男優賞:マイケル・スタルバーグ
           撮影賞編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           録音賞、音響効果賞、作曲賞

ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男 “Darkest Hour”
 配給:フォーカス・フィーチャーズ
 監督:ジョー・ライト
 Budget:-
 Weekend Box Office:$175,006(4) Great!
 OSCAR PLANET Score:80.6 BIG WAVE!!!
 Oscar Potential:作品賞監督賞脚本賞
           主演男優賞:ゲイリー・オールドマン
           助演男優賞:スティーヴン・ディレーン
           助演男優賞:ジョン・ハート
           助演男優賞:ベン・メンデルソーン
           助演女優賞:リリー・ジェームズ
           助演女優賞:クリスティン・スコット=トーマス
           撮影賞編集賞美術賞衣装デザイン賞メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           録音賞音響効果賞、作曲賞

リメンバー・ミー “Coco”
 配給:ディズニー
 監督:リー・アンクリッチ
 Budget:$175,000,000-225,000,000
 Weekend Box Office:$50,802,605(3987) Great!
 OSCAR PLANET Score:87.9 BIG WAVE!!!
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           視覚効果賞、録音賞音響効果賞作曲賞
           アニメーション映画賞

“The Man Who Invented Christmas”
 配給:ブリーカー・ストリート
 監督:バハラット・ナルルーリ
 Budget:-
 Weekend Box Office:$1,353,297(626) zzz...
 OSCAR PLANET Score:69.5
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:ダン・スティーヴンス
           助演男優賞:クリストファー・プラマー
           美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           録音賞、音響効果賞、作曲賞


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 サンダンス映画祭でプレミア上映されるや否や、アッという間に完璧なBUZZを作り上げたルカ・グァダニーノ監督作『Call Me by Your Name』がいよいよ公開へ。1988年のイタリアの避暑地を舞台に、父親のアシスタントを務める年上青年と恋に落ちる少年の成長を描く。批評家の反応は期待通り大絶賛で統一、アカデミー賞レース参戦は確実との声が方々から叫ばれている。グァダニーノらしい映像美の中で紡がれるのは初恋の肖像。メランコリーでありながらヴィヴィッド、そしてセンシティヴなそれがキメ細やかな演出により浮上する。極めて魅力的なカップルを演じるティモシー・シャラメとアーミー・ハマーが奏でるのは、なるほど初恋そのものだとか。シャラメの父を演じるマイケル・スタルバーグも場をさらう存在感を見せているとのこと。賞レースでは主要部門で大旋風を巻き起こすことだろう。気がかりなのは同じ助演部門に入るハマーとスタルバーグが票割れを起こす危険が高いことか。何とか助演男優賞では珍しい、同作品からのWノミネートを狙いたい。僅か4館で封切られて14位に入るという猛烈な興行的スタートを見る限り、あり得ない話ではないと思われるが、果たして…。

 同じく賞レース参戦確実なのが復活ジョー・ライトによる『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』。第二次世界大戦が始まったばかりのイギリスで思いがけず首相に選ばれたウィンストン・チャーチルが、難局を切り抜けていく様を描く歴史ドラマ。こちらの賛辞の中心はチャーチルを演じるゲイリー・オールドマン。特殊メイクにより本人と分からないほどに変身したオールドマンが、観る者を感電させるかのような演技で、歴史の扉を優雅に悩ましく乗り切っていくのが実に魅力的なのだという。物語に関しては改良の余地がないわけではないとのことだが、オールドマンの演技に引っ張られるように見応えが増している模様。ベン・メンデルソーン、クリスティン・スコット=トーマスら脇を固める俳優陣もお見事。賞レースではオールドマン中心の戦いになると思われる(オールドマンは主演男優賞の頂点の最短距離にいる)。作品賞や助演賞でも目立ちたいところだが、どうなるか。興行的には同じ4館封切作である『Call Me by Your Name』と較べると見劣りするのだが、それは錯覚。『Call Me by Your Name』が強過ぎるだけであり、アヴェレージは43,000ドル超え。絶好のスタートを切ったと見るべきだろう。

 今週は大当たりの週で、さらに賞レース参戦確定映画が登場。第19作目となるピクサーの新作『リメンバー・ミー』がその作品。音楽禁止の家に育ちながらミュージシャンになることを夢見るメキシコ少年ミゲルが主人公。ミゲルが「死者の日」、死者の国に迷い込んでしまったことから起こる冒険談になる。一時の不調からは抜け出したものの、ややムラのある評価が続いているピクサーだが、今回はビッグホームラン。美しいヴィジュアル、楽しくて、かつ考えさせられる物語、終了後にも続く余韻…これぞピクサー映画と言いたくなる充実の出来映え。生と死、それと切り離すことのできない人生が、メキシコの文化や家族が繊細に考察されながら描き出され、大人も子どもも魅了されること間違いなしとの声が圧倒的大多数。今年のアニメーション映画賞レースは不作が大いに嘆かれているが、この作品が他作品を大きく引き離したと言って良いだろう。ピクサー作品としては週末成績がおとなしく見えるが、この評価を見る限り、ロングヒットは確実。2億ドル超えも十分に狙えるはず。つまり、本作のアニメーション映画賞制覇に死角なし。

 限定封切作からはチャールズ・ディケンズの伝記物『The Man Who Invented Christmas』。1843年、困窮状態にあったディケンズが不朽の名作「クリスマス・キャロル」を書き上げていく様を描く。ディケンズに扮するのはダン・スティーヴンス、そして「クリスマス・キャロル」の中に登場するエベニーザー・スクルージをクリストファー・プラマーが演じる。批評はホリデイシーズンに観るのにぴったりの作品だと出来映えを歓迎したものが大半。誰もが知る物語が出来上がっていく過程の楽しさとディケンズがそこに込めたハートが丁寧に伝わるよう作られているという。俳優陣の魅力も大きい。おそらくフィールグッド・ムービー風の外観になっているはずで、その点で賞レースでは不利になるが、映画ファンならチェックしたい作品と言えるのではないか。ただ、興行的には中規模公開で完全不発に終わっている。





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