プラネタリウム

プラネタリウム “Planetarium”

監督:レベッカ・ズロトヴスキ

出演:ナタリー・ポートマン、リリー=ローズ・デップ、
   エマニュエル・サランジェ、ルイ・ガレル、アミラ・カサール、
   ピエール・サルヴァトーリ、ダーヴィット・ベネント、ダミアン・シャペル

評価:★★★




 霊媒師が出てくると言っても宜保愛子先生のようなタイプではなく、美しい女ふたり、しかも姉妹と来た。彼女たちが富豪の映画プロデューサーの心を掴み、そこから不思議な方向に人生が転がり始める。一見物語色の強そうな『プラネタリウム』はしかし、ストーリーよりも雰囲気を楽しむ映画だ。

 話は降霊術そのものを映画化するところから始まり、姉は女優になるわ、妹はヘンテコな装置にかけられるわ、プロデューサーの気が狂っていくわ…とぶっ飛んでいる割りに、観念的な描写が多くて、薄味だ。キャラクターの描き込みも淡泊に済まされる。おそらく物語を読み取るという点で物足りないと思う向きも少なくないのではないか。

 ただし、その上に展開されるイメージはどれもこれも妙に目に焼きつく。姉妹が同じ画面に入るときの違和感から始まり、降霊場面の古めかしさ、映画撮影場面の懐古趣味、フランスの陽を浴びた海辺の絵画的美しさ…というようにめくるめく映像美。それもあからさまなそれでないのが良い。

 そして、その中に常にいるのが二大女優。ナタリー・ポートマンがクラシックなメイクでヴェテランの余裕と貫録を見せる。ただ、ここはどうしてもリリー=ローズ・デップに目が行く。ジョニー・デップの匂いはほとんど感じさせないものの、ヴァネッサ・パラディのそれは濃厚で、カメラに好かれている人にしか出せないその愛らしさに、瞬く間に胸を掴まれるのだ。

 特徴的なのは広いおでこと高い頬骨。右目下には黒子があり、その下の肌のピンクが何ともキュート。綺麗なブロンドには弓矢型の髪留めがあるのがアクセント。前半、ベレー帽や蝶タイプのブローチ等、グリーンのアイテムを次々身に着けるのも素晴らしくフォトジェニックな効果を上げている。姉妹と紹介されるポートマンとの関係が別のそれに見えてくる。

 姉妹の物語にエマニュエル・サランジェ扮するプロデューサーの物語が必要以上に食い込んでくるのには閉口。降霊話が彼のエピソードだけに限られるのもどうか。その時間を姉妹の更なるイメージの飛躍に割いて欲しい。そう言えば、戦争前夜の気配もほとんどイメージに働きかけることはなかった。





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