海底47m

海底47m “47 Meters Down”

監督:ヨハネス・ロバーツ

出演:クレア・ホルト、マンディ・ムーア、サンティアゴ・セグーラ、
   ヤニ・ゲルマン、マシュー・モディン

評価:★★★




 「ロスト・バケーション」(16年)のブレイク・ライヴリーは浜から少し離れた岩場でサメに狙われたけれど、『海底47m』のマンディ・ムーアとクレア・ホルトの姉妹はそれ以上に過酷な状況に追い込まれる。タイトル通り海底47メートル、老朽化したケージの中に閉じ込められるのだ。もちろんケージの周りには姉妹の肉を狙い、人食いザメがチャンスを窺っている。

 ほとんどワンシチュエーションな設定下、姉妹は生き残るため決死の賭けに出る。しかし、立ちはだかるのはサメだけではない。ケージは海底に衝突した衝撃で出入りすらままならない。酸素の残りは極僅か。明かりは乏しく、無線も頼りない。急激に浮上すれば潜水病が待っているし、窒素酔いなんて危機も訪れる。それに上にいるのは胡散臭いオッサンたちだ(そのひとりがマシュー・モディンなのに驚愕。あぁぁぁ…)。

 作り手はこれがB級映画だと分かっているから、そうした訪れるピンチも出し惜しみすることなく次々放出する。サメも女たちを喰っても喰われてはなるものかとタイミング良く(?)現れては去っていく名助演。大抵のサメ映画は背ビレを見せるお馴染みの画に顕著なように上から捉えたショットが多いけれど、ここでは下から、或いは全体を見せるショットが多く、これが意外に新鮮だ。

 姉妹の見せ方はもっとセクシーにしても良かった。現実を考えるとこれがフツーなのだろうけれど、ふたりが装着するスーツが色気も何もあったものじゃないのが寂しい。ゴーグルをつけると、ふたりの区別が難しくなる(もっと言うなら、誰が演じても良くなる)のは辛いところではないか。

 キャスティングもムーアとホルトではちょっと弱いか。ここでエマ・ストーンやジェニファー・ローレンスに出てこられても困ってしまうけれど、ムーアとホルトではいかにもB級だ。ここではA級ではないけれど、それを思わせるゴージャスさが欲しい。そういう意味で「ロスト・バケーション」のライヴリーの配役は完璧だった。例えばワンダーウーマンになる前のガル・ギャドット、或いは「オブリビオン」(13年)前後のオルガ・キュリレンコなんてどうだ。フッフゥー!

 後味がなかなか悪夢的でよろしい。ほとんど禁じ手のような演出のタネが明かされた後に突きつけられる現実。海のブルーがどんどん明るくなり、しかしその奥の闇は深くなっていく。うん、B級もやるもんだとテキトーに感心する。





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