スパイダーマン:ホームカミング

スパイダーマン:ホームカミング “Spider-Man: Homecoming”

監督:ジョン・ワッツ

出演:トム・ホランド、マイケル・キートン、ロバート・ダウニー・ジュニア、
   ジョン・ファヴロー、ゼンデイヤ、ドナルド・グローヴァー、
   タイン・デイリー、ジェイコブ・バタロン、ローラ・ハリアー、
   マリサ・トメイ、グウィネス・パルトロウ、クリス・エヴァンス

声の出演:ジェニファー・コネリー

評価:★★★




 思い切ったイメージチェンジだ。トビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールドに続いてトム・ホランドが受け継いだスパイダーマン=ピーター・パーカーは、まだ毛が生え揃っていないかもしれない少年だ。年齢はずばり15歳。世界征服を狙うようなスケールの大きな悪者はまだ相手にできないから、ご近所の小悪党たちを懲らしめる日々。やっと世間に認知されてきたところだろう。

 要するにまだまだ人間的に未熟なパーカーが登場するわけだ。『スパイダーマン:ホームカミング』はそれを利用しない手はないと、作品をジョン・ヒューズ映画風に仕立て上げる賭けに出る。電車を使った登校、人気者とそうでない者がはっきり分かれた学園ヒエラルキー、好きな女の子を振り向かせたい課外活動、大イヴェントのホームカミング…いや、ホントもろジョン・ヒューズ映画ではないか。

 ホランドがそして、この作風にぴたりとハマる。身体はそんなに大きくない少年体型(でも脱ぐと筋肉もりもり)。シリアスにも不真面目にも対応する柔軟さのある顔。やんちゃなアクション。頭が良いようにはどうしても見えないものの、青春真っ只中、好きな女の子の前でもじもじし、ヒーローにとてつもなく憧れる、どこにでもいるひよっことして生き生き。アベンジャーズ大戦に助っ人参戦したときの自分の活躍を自ら撮影するあたりの可笑しさは、現代っ子ならではか。

 マイケル・キートン扮するバルチャーは、スパイダーマンの敵としては小物過ぎるものの、彼の人間関係が明らかになったところから、目に見えて盛り上がる。悩めるヒーローとしての側面がいよいよ浮き彫りになるからだ。その際、パーカーが泣いちゃうのが切なく可笑しい。まだまだ子どもなスパイダーマンなのだ。そしてその窮地を自力で乗り越えるところに観る者は喝采を贈る。だからクライマックスのスパイダースーツは手作りのそれになる。かえってほろりとする。

 ただ、アクションに関しては大いに不満がある。クライマックスに用意された空でのバトルはいかにも大量投入された視覚効果が退屈。案外人間の身体も動いていない。中盤、巨大船が真っ二つに割れる場面の方が悪くない。それからスパイダーマンと言ったら、あのクモの糸をターザンのロープのように使ってビルとビルの間をスウィングするショット、これが全然出てこないのが残念。いや、出てきてもサーヴィス精神が足りない味気ないそればかりだ。

 良い味を出していたのはパーカーの親友であるデブ少年のネッド(ジェイコブ・バタロン)。親友の正体を知って以来、すっとぼけながら好サポート。自らをヒーロー映画ではお馴染みの「椅子の男」に例えるのも気が利いているではないか。何とかピーター・パーカー最強のアシスタントボーイとして成長して欲しいところだ。





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