September 15-17 2017, Weekend

◆9月第3週公開映画BUZZ


マザー! “Mother!”
 配給:パラマウント
 監督:ダーレン・アロノフスキー
 Budget:$30,000,000
 Weekend Box Office:$7,534,673(2368) zzz...
 OSCAR PLANET Score:72.2
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演(助演)男優賞:ハヴィエル・バルデム
           主演女優賞:ジェニファー・ローレンス
           助演男優賞:エド・ハリス
           助演女優賞:ミシェル・ファイファー
           撮影賞、編集賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           録音賞、音響効果賞、作曲賞

“American Assassin”
 配給:ライオンズゲイト
 監督:マイケル・クエスタ
 Budget:$33,000,000
 Weekend Box Office:$14,846,778(3154)
 OSCAR PLANET Score:43.8
 Oscar Potential:主演男優賞:ディラン・オブライエン
           助演男優賞:マイケル・キートン
           録音賞、音響効果賞

“Brad's Status”
 配給:アマゾン・スタジオ
 監督:マイク・ホワイト
 Budget:-
 Weekend Box Office:$89,921(4) Great!
 OSCAR PLANET Score:78.7
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:ベン・スティラー
           助演男優賞:オースティン・エイブラムス


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 ヴェネチア国際映画祭でプレミア上映されたばかりのダーレン・アロノフスキー監督作『マザー!』が早くも全米公開へ。郊外の一軒家に住む夫婦が主人公。夫が不審な訪問者を次々招き入れたことから、怪事件が続発し…。…という怪しげなストーリーらしく、最初から賛否両論を狙ったようなアロノフスキー映画との指摘が相次いでいる。なるほど、確かに本作を嫌った反応もあるのだが、実際のところ好意的な反応の方が明らかに多いことには触れておかねばならないだろう。そして肯定派はとことん支持し、否定派はとことんこきおろしているとするのが正しい。メインストリーム映画としてはやり過ぎな演出も多いのだが(とりわけ怒涛の後半の展開)、その裏側にある思慮に富んだ人間考察は一級のそれであることは間違いなく、単純なホラー映画とは一線を画しているとのこと。また、ジェニファー・ローレンスがこれまでに見たことのない表情を見せているのも特筆に値し、一見夫に従順な妻の心象を見事に描き出しているという。全く賞レース好みの内容ではないが、この賛辞を見るとローレンスの主演女優賞レース参戦はあり得ない話ではないか。また、ミシェル・ファイファーの演技を認めた評も少なくなく、もしかすると彼女が助演女優賞レースに顔を出すことも考えられる。ただ、興行的には大惨敗。一般層では肯定否定の割合が批評家とはあからさまに逆転、CinemaScoreがFという驚愕の結果が報告されている。アロノフスキーとローレンスの恋愛ゴシップが先行していた作品。それを吹き飛ばす質であることを映画ファンは歓迎するべきだと思われるのだが…。

 『American Assassin』はヴィンス・フリンのベストセラー小説の映画化。テロリストに恋人を殺され復讐を誓った青年が、CIAの暗殺者となる様を描く。「メイズ・ランナー」(14年)シリーズ第3弾の撮影中に大怪我を負ったことが大きなニュースになったディラン・オブライエンが、復帰後、その「メイズ・ランナー」第3弾よりも先に完成させた作品という話題性も虚しく、批評家の反応は鈍いものに終わっている。スパイスリラーとして平凡な内容で、キャラクターの凡庸な描き込みはこのジャンルを好きな者にしかアピールしないレヴェル。ウィットやユーモアが感じられる部分は少なくないとのことだが…。オブライエンやマイケル・キートンへの言及も目立たない。賞レース向きの内容でもなく、週末成績が1,484万ドルに留まっていることを考えると、人々の記憶に長く残る作品でもないか。ただし、頭角を現してきたばかりであるオブライエンのスターパワーや製作費を考えれば、悪い結果ではない。

 『Brad's Status』はジャック・ブラックとの親交で良く知られるマイク・ホワイトがベン・スティラーを主演に迎えたコメディ・ドラマ。息子と一緒に大学見学のために東海岸を訪れた中年男が、成功者である同級生たちに対して抱える劣等感と向き合う様が描かれる。中年の危機にある男とその息子の関係がじっくり観察され、その親密な空気が丁寧に織り上げられていくところに見所がある一品で、スティラーと息子役のオースティン・エイブラムスのケミストリーも最高。ユーモアとドラマの匙加減にはホワイトの巧さが光るとの指摘が目立っている。賞レースに絡むには規模が小さいが、脚本賞ならばチャンスがあるかもしれない。興行的には力強いスタートを切っているので、何とか実現を狙いたいところ。





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