ライフ

ライフ “Life”

監督:ダニエル・エスピノーサ

出演:ジェイク・ギレンホール、レベッカ・ファーガソン、
   ライアン・レイノルズ、真田広之、
   アリヨン・バカレ、オルガ・ディホヴィチナヤ

評価:★★★




 火星の生命体の細胞が国際宇宙ステーションで進化を遂げ、世界各国のエキスパートたちに襲い掛かる。簡単に言うなら、『ライフ』は「エイリアン」(79年)と「ゼロ・グラビティ」(13年)をミックスしたような作品で、そのせいかどこかで観た既視感ある画が並べられる。ただ、それでも見所は残っている。

 第一に生命体の造詣。手のひらサイズのときが最も可愛らしく、それゆえ牙を剥いたときの恐ろしさとの対比が効いてくる。どうせなら手乗り時代の可愛らしさをもっと描写しても良かったぐらいで、優雅に無重力空間を泳ぐショットがあったら、クラゲのような美しさが観られたかもしれない。成長してからはいかにも獰猛な容姿がイマイチでは?

 第二に役者がずっと無重力空間で通していること。これはさぞかし撮影は大変だったのではないか。狭い宇宙空間の中、生命体が襲い来る中を必死に逃げ惑う際、重力がないことはプラスにはならない。「ゼロ・グラビティ」がほとんどヒロインのひとり芝居だったことを考えると、六人のメインキャストがいるこちらは、しかもアクションがより派手で、スムーズな撮影は技ありと評したい気分。

 クルーが死んでいく場面はいずれも見せ場と言って良いだろう。とりわけ最初の犠牲者が出る件はヴィジュアルが凝っている。体内に入り込んだ生命体により息の根を止められたクルーの身体から、血が少しずつ無重力空間に放出されていく。これがなかなかの美しさで、なるほどこれならば最初に死ぬ甲斐があったというものではないか。生命体グッジョブ、と言える。

 クルーの中には真田広之。ジェイク・ギレンホールやライアン・レイノルズと一緒の画面に入るのが感慨深い。「都合の良い日本人俳優」として使われがちな真田としては、かなりの良質ロールではないか。ちゃんと見せ場もある。ただ、渡辺謙がこの役を引き受けるかというと、疑問。あともう二歩、三歩踏み込んだキャリアが欲しいところ。

 生命体が強過ぎて人間が逃げ惑うばかりなのは工夫の余地あり。生命体に弱点を作って、それを突破口に人間が知恵を絞る展開があったなら、サスペンスの奥行きが出ただろう。せっかく大オチを悪夢色に染める力のある生命体なのだ。その弱点すらを克服して、さらなる進化を遂げたとき、ヤツはエイリアンに対抗できるかもしれない。





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