ウォー・ドッグス

ウォー・ドッグス “War Dogs”

監督:トッド・フィリップス

出演:ジョナ・ヒル、マイルズ・テラー、アナ・デ・アルマス、
   ブラッドリー・クーパー、ケヴィン・ポラック、
   パトリック・エヴァン・エスプリト、ショーン・トーブ、JB・ブラン、
   バリー・リヴィングストン、エディ・ジェイミソン

評価:★★★




 『ウォー・ドッグス』とは「戦場も知らずに、戦争で稼ぐクズ」のことを指すらしい。映画ではすっかりお馴染みの武器商人が最も分かりやすい例で、ジョナ・ヒルもマイルズ・テラーもその若さで、ウォー・ドッグスとしてどんどん頭角を現していく。いや、若いがゆえに度胸ひとつでその世界に飛び込めたのかもしれない。

 実話を基にしたこの物語でふたりが利用するのが、アメリカ政府の入札情報サイト。軍が何の兵器を欲しているのか、事細かに記載され、かつ誰でも閲覧・参加できる。これが冗談じゃないのに呆れると言うか、さすが何でも分かりやすい国と言うか、とにかく恐ろしい事態だ。小口契約に狙いを定めるのが賢いたったふたりの若者が、国相手に取り引きをする。その先に汚れなき命を落とす人々がいることに何を思う?

 武器商人は取引が仕事だ。戦争を経済行為そのものだと定義する彼らは、意外に足も使った仕事ぶりだ。ただし、そうせざるを得ないところに追い込まれるというのが可笑しい。武器の輸入・輸出に関する各国の対応や市場に出回る粗悪な兵器に振り回され、彼らはヨルダンやアルバニアに飛ぶ羽目になる。いちばん身を乗り出すのはイラクが絡んだ件だろう。

 武器を自分たちで密輸することを余儀なくされ、極めて危険な地域を強行突破する羽目になるあたりは、いまいち状況が掴めていない彼らと、本気の敵国兵士とのカーチェイスを中心に、すっとぼけながらも緊迫感が出ている。この際、ジョナ・ヒルの巨体が大いに画面作りに貢献している。

 ただ、彼らも四六時中危険な目に遭っているわけではないから、それに代わる売りが必要になる。そうして作り手が差し出すのがヒルとテイラーの掛け合いというわけだ。危険に吸い寄せられるように動いて不敵に事態に立ち向かうヒルと、彼の商才に惹かれ自らの意思で動いているのか操られているのか微妙なところを行くテイラー。ふたりの衝突に漂うコメディのリズムが愉快。とりわけヒルは美味しいパフォーマンス。体重増減が激しい昨今のヒルだけれど、今回ははっきりデブ。日焼けメイクが胡散臭さを倍増させている。

 違法な場所に踏み込むふたりのビジネスは当然終わりを迎える。そのきっかけになるのがふたりの仲違いというのは、(おそらく事実通りとは言え)やや肩透かしの感。せっかく政府の監視対象になるほどの大物武器商人としてブラッドリー・クーパーを担ぎ出したのだから、豪快な捻りで平凡を突破して欲しかった。





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