Mr. & Mrs. スパイ

Mr. & Mrs. スパイ “Keeping Up with the Joneses”

監督:グレッグ・モットーラ

出演:ザック・ガリフィアナキス、アイラ・フィッシャー、ジョン・ハム、
   ガル・ギャドット、ミン・チャオ、マット・ウォルシュ、
   パットン・オズワルト、メアリーベス・モンロー、ケヴィン・ダン

評価:★★




 「ネイバーズ」(14年)では隣にパーティ大好きな大学生軍団が越してきたけれど、『Mr. & Mrs. スパイ』ではその邦題通り、国際的に活躍するスパイが越してくる。最初は良き隣人、スマートな隣人に見えたカップルの正体に気づいた平凡夫婦が事件に巻き込まれる…というのはあまりにも予想通りの展開だ。ならば、代わりに捻りが欲しいではないか。

 そうして作り手は配役を自慢する。ジョン・ハムとガル・ギャドットがスパイ夫婦。ザック・ガリフィアナキスとアイラ・フィッシャーが平凡夫婦だ。とりわけ期待がかかるのはガリフィアナキスだろう。普通にしていてもどこか可笑しいガリフィアナキス。その個性で、スパイたちを翻弄して欲しい。

 …という願いは聞き入れられない。ガリフィアナキスは完全に受けの立場に追い込まれていて、目の前にスパイがいることに動揺しドジをやらかすという程度の役割に落ち着いているのだ。ガリフィアナキスがいることで事態がますますややこしくなる…というのが観客が期待するところだろうに。ガリフィアナキスは心なしか痩せたように見えるのも寂しい。彼よりも妻役のフィッシャーの方が目立っているくらいだ。

 ただ、四人の中で最も映画の神様に愛されているのはガル・ギャドットだ。ワンダーウーマン役を射止めたぐらいに身体能力の高いギャドットだから、スパイ役なんてちょちょいのちょい。ガンを構えるショットが死ぬほどに合っているし、そのスタイルの良さは(いくら狙い通りとは言え)フィッシャーが気の毒になるぐらいだ。作り手もギャドットに降参、カーチェイス場面ではハムを運転席に固定して、ギャドットに大暴れさせる。ひゅうぅぅぅ。

 スパイの技はもう少し仕込んでも良かった。盗聴するだとか他人になりすますだとか、一般人が想像するスパイのやり口は出てきても、それを超える技が見当たらない。せっかくハムとギャドットを調達したのだ。スマートに事態を切り抜ける、或いはクールに作戦を仕掛ける、大人の男と女ならではの粋を感じさせる技があるべきだろう。

 クライマックスは凡人設定とは言え、もっとガリフィアナキスとフィッシャーにも見せ場を作って欲しい。巻き込まれた側とは言え、作戦に参加するのだ。ハムとギャドットばかりが敵をなぎ倒すのはつまらない。スパイ夫婦の窮地を平凡夫婦が助ける、そんな画があっても良いではないか。それからコメディとは言え、人が死に過ぎるのもどうか。血の匂いが笑いのリズムを鈍いものにしている。





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