ゴールド 金塊の行方

ゴールド 金塊の行方 “Gold”

監督:スティーヴン・ギャガン

出演:マシュー・マコノヒー、エドガー・ラミレス、ブライス・ダラス・ハワード、
   コリー・ストール、トビー・ケベル、クレイグ・T・ネルソン、
   ステイシー・キーチ、ブルース・グリーンウッド

評価:★★★




 マシュー・マコノヒー、相変わらず役に入り込んでいる。「ダラス・バイヤーズクラブ」(13年)ではがりがりに痩せこけたマコノヒー。『ゴールド 金塊の行方』では出腹を披露、丸々肥え、おまけにハゲ散らかしている。最近ではあまりに耳にしない「脂ギッシュ」なんて言う俗語がこれほどハマる役もないだろう。俺はロマンを追い続けるとばかりに、最初から最後まで問答無用でくどい。褒めている。

 マコノヒー演じるケニー・ウェルズはしがない金鉱発掘者から束の間の億万長者へと上り詰める男だ。会社が危機的状況に陥ったとき、一発逆転を狙い、夢のお告げに従い、インドネシアのジャングルの奥深くにあるかもしれない金鉱を探すという賭けに出る。パートナーはエドガー・ラミレス演じる地質学者のマイケル・アコスタだ。後半、ウォール街が出てくるに至り悟る。ウェルズはふたつのロマンを追う。金(ゴールド)と金(かね)だ。

 スティーヴン・ギャガン監督はこのふたつの「金」の間に横たわる隙間に目をつけたようだ。冒険と密着する前者と駆け引きと親密な後者。ウェルズは同時に手に入れようと時代を突っ切っていく。けれど、力技だけではどうにもならない現実。栄光と転落は隣り合わせであることに気づかない。

 面白い着眼点だとは思うものの、このウェルズという男に案外破天荒ででたらめな魅力が漂わない。実話ベースゆえなのか、意外に真っ当な言動の中に収まって見える。いきなりインドネシアというのは突飛だけれど、資金の調達の仕方やパートナーの見つけ方は行儀が良いし、ウォール街に乗り込んでからも不正に手を染めようなんて思わない。あくまで自分を信じている。イイヤツじゃないか。でも映画的にはそれで良いのか?

 この役柄にはもっとあくどさを強烈に塗した方が面白かったのではないか。常に目をぎらつかせ、その肉体が血や泥に塗れても、その結果他人を傷つけることがあっても構わない。そんな怪物性…。

 例えば、ある展開があってインドネシアの大統領の息子をビジネスに巻き込むエピソードが出てくる。こういうはったり勝負の可笑しさがもっと欲しい。事実を振り返り反省する必要なんてない。ラストの大オチもこの男に相応しいとは到底思えないのだ。





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