アダルトボーイズ青春白書

アダルトボーイズ青春白書 “Grown Ups”

監督:デニス・デューガン

出演:アダム・サンドラー、ケヴィン・ジェームズ、クリス・ロック、
   デヴィッド・スペード、ロブ・シュナイダー、サルマ・ハエック、
   マリア・ベロ、マヤ・ルドルフ、ジョイス・ヴァン・パッテン、
   スティーヴ・ブシェーミ、エボニー・ジョー=アン

評価:★




 小学生時代同じバスケットチームに所属していた仲間たちがコーチの死をきっかけに30年ぶりに再会する。まるで「再会の時」(83年)、或いは「インディアン・サマー タマクワの英雄たち」(93年)を思わせる導入部だけれど、当然と言うべきか、『アダルトボーイズ青春白書』はそれらとは全く違うノリの映画だ。真面目に物語を語ろうなんて気は、さらさらない。

 では、何がしたい映画なのかというと、単なるバカ騒ぎだ。出演者の大半がコメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」の出身者というのが、それを象徴している。同窓会のノリで集まったコメディアンたちが、ワイワイガヤガヤ大騒動を繰り広げる。ここにはプロの芸を見せようなどという心意気は見当たらない。ただ自分たちが思い切り楽しめればそれでイイ。ついでに、それを観て観客も楽しんでくれたら一石二鳥じゃないか。フツーに考えたら、そんな心構えじゃ温い仕上がりになると分かりそうなものなのに、仲間たちが集まっちゃったら、そりゃもう、冷静にはなれないのだろう。

 そうして仕上がった映画は、ケヴィン・ジェームズが排尿のキレの悪さを嘆き、クリス・ロックが主夫業を楽しげに語り、デヴィッド・スペードが生尻を見せて歩き、ロブ・シュナイダーが老女に欲情し、アダム・サンドラーはいつも通りアダム・サンドラーのまますっとぼける。これ以上の物語は存在せず、それが気に入らないなら観ないで結構、という姿勢。唯一メッセージがあるとするなら「男っていくつになっても子ども」という、言われなくても分かっているそれになるだろう。

 いや、女たちもお調子こいているか。サルマ・ハエックは尻にティッシュをくっつけて歩き、マリア・ベロは人前で4歳の息子に母乳を与え、ついでにマヤ・ルドルフもベロの母乳を飲んでしまう。終幕には彼女たちがチアリーダーに扮する驚愕ショットも登場する。ひぃぃぃ。

 それにしてもバカ映画ならばバカ映画なりに、演出をもっと工夫すれば良いのに。笑わせ方が実に雑で、スター俳優たちを一緒の画面に詰め込んでおけば、それで画が成立する…という姿勢で作られているのが透け透け。男たちの妻やら子どもたちやらベビーシッターやら義母やらまでが登場して、画面はしっちゃかめっちゃか。多分映画の裏方たちも、サンドラーたちと一緒に遊んでいる気分だったのだろう。製作現場はそりゃ楽しかったのかもしれないけれど、騒げば騒ぐほどに虚しい気分。スティーヴ・ブシェーミをこんな使い方しかできないなんて!

 なお、仲間たちが再会する別荘は美しい。キラキラ輝く湖のほとり。自然の音がさり気なく聴こえる。この風景を活かした映画作りを望むのは、はい、なんとも不毛。ハイハイ、分かっていますよ。





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