June 23-25 2017, Weekend

◆6月第4週公開映画BUZZ


トランスフォーマー 最後の騎士王 “Transformers: The Last Knight”
 配給:パラマウント
 監督:マイケル・ベイ
 Budget:$260,000,000
 Weekend Box Office:$44,680,073(4069)
 OSCAR PLANET Score:24.0 BIG BOMB!!!
 Oscar Potential:視覚効果賞、録音賞、音響効果賞
 Razzie Potential:作品賞監督賞脚本賞
           主演男優賞:マーク・ウォルバーグ
           助演男優賞:ジョシュア・デュアメル
           助演男優賞:アンソニー・ホプキンス
           助演女優賞:イザベラ・モナー

“The Beguiled”
 配給:フォーカス・フィーチャーズ
 監督:ソフィア・コッポラ
 Budget:$10,500,000
 Weekend Box Office:$229,292(4) Great!
 OSCAR PLANET Score:75.9
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演男優賞:コリン・ファレル
           主演(助演)女優賞:ニコール・キッドマン
           助演女優賞:キルスティン・ダンスト
           助演女優賞:エル・ファニング
           撮影賞、編集賞、美術賞衣装デザイン賞、作曲賞

“The Big Sick”
 配給:アマゾン・スタジオ、ライオンズゲイト
 監督:マイケル・ショウォルター
 Budget:-
 Weekend Box Office:$421,577(5) Great!
 OSCAR PLANET Score:93.2 BIG WAVE!!!
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:クメイル・ナンジアニ
           主演女優賞:ゾーイ・カザン
           助演男優賞:レイ・ロマーノ
           助演女優賞:ホリー・ハンター
           編集賞、作曲賞

“The Bad Batch”
 配給:ネオン
 監督:アナ・リリー・アミルポール
 Budget:$6,000,000
 Weekend Box Office:$89,111(30)
 OSCAR PLANET Score:52.4
 Oscar Potential:主演男優賞:ジェイソン・モモア
           主演女優賞:スキ・ウォーターハウス
           助演男優賞:ジム・キャリー
           助演男優賞:キアヌ・リーヴス


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 『トランスフォーマー 最後の騎士王』と題された「トランスフォーマー」シリーズ第5弾が登場。地球侵略計画を企てる異星人を倒すべく宇宙に旅立ったオプティマス・プライムが帰還。しかし、彼は人類滅亡を狙う破壊者へと変貌していて…。マーク・ウォルバーグを主演に迎えてからは二作目となるが、ラジー賞に愛される同シリーズらしく、今回も批評家から毛虫のように嫌われている。基本的にはこれまで同様の批判になっていて、耳をつんざく不快な大音響、退屈な物語、そして派手でありさえすれば良いとする視覚効果にゲンナリしたことを隠さない評が大半。俳優陣は完全に主役の座を奪われているとか。当然今回もラジー賞のストロングコンテンダーになることだろう。ところで、本シリーズはスピンオフも含め、これからも続編が続々製作予定で、マイケル・ベイは既に14本の物語が完成していると発言している模様。果たして本当にそこまでの需要があるのか否か。…と言うのも、今回の週末3日間売り上げは4,468万ドル、水曜からの先行公開分を含めても6,847万ドルに留まっている。通常の映画であるならば、大変立派な成績なのだが、これまでの華々しい興行成績を考えると、パワーダウンは火を見るよりも明らか。人気が落ちるときはアッという間のハリウッド。軌道修正が上手く行かないと、今後の計画に大きな影響を与えることになるだろう。

 カンヌ国際映画祭でプレミア上映されたソフィア・コッポラ監督作『The Beguiled』が早くもアメリカ公開へ。71年映画「白い肌の異常な夜」のリメイク。南北戦争の負傷兵が森深くにある女ばかりの寄宿舎に運ばれたことをきっかけに、女たちの関係が揺れ動く様を描く。リメイクはどうしても批評家の視線が厳しくなる傾向にあるが、本作は好意的見解が優勢。単純な再生産とは違うとの指摘が相次いでいるからで、とりわけ女たちの関係性にオリジナル以上の深みを目指したところが巧く機能しているという。抑えた演出によって導き出された強力キャスト(とりわけニコール・キッドマン、キルスティン・ダンストら女優陣)の演技もお見事。尤も、コッポラ映画の最高傑作かと言うと疑問の声も…。賞レースに絡むとするならキッドマンやダンストの演技賞、或いは美術賞あたりになるのだろうが、どうも娯楽的な要素も強い内容のようで、その点に足を引っ張られる可能性がある。興行的には猛烈な出足になっているので、何とかそれをプラスに働かせたいところ。なお、カンヌでは女性の監督賞受賞が史上二人目として大きく報道されたが、カンヌではパルムドール作品は他部門で受賞できないというルールがある。よって今回の監督賞受賞を殊更大きく取り上げるのは何か違うのではないか。

 同じ映画祭でも『The Big Sick』はサンダンス映画祭でプレミア上映されたコメディ・ドラマ。パキスタン系ムスリムの男とアメリカ人女が一度は別れるも、女が難病に罹ったことをきっかけに最接近。しかし、家族を巻き込んで再びカルチャーギャップに悩まされることに…。サンダンスでもその出来映えが大変大きな話題を呼んだ作品だが、なるほど今回の封切りにあたり新たに発表された評も絶賛の声で埋め尽くされている。可笑しくて、ハートが感じられ、かつ知的な物語と演出。ロマンティック・コメディの王道ストーリーを歩みながら、そこに肉づけされた人間観、人生考察、文化探求に鋭いものがあり、人間ドラマとしても一流のうねりを生み出しているとのこと。クメイル・ナンジアニ、ゾーイ・カザンの主演ふたりはもちろん、ホリー・ハンター、レイ・ロマーノら脇を固めるキャストも皆素晴らしいパフォーマンス。これは今年上半期最大級の激賞と言って良いレヴェルにあり、賞レースではインディペンデント・スピリット賞のみならず、オスカーでも脚本賞を中心に健闘する可能性があるのではないか(批評家賞で愛されれば、演技賞でも?)。興行的にも『The Beguiled』以上に猛烈なスタートダッシュに成功。拡大公開に大いに期待が持てそうな気配が立ち込めている。

 ヴェネチア映画祭でプレミア上映された問題作が遂に公開。『The Bad Batch』がその作品で、荒廃したテキサスにある食人主義コミュニティで恋に落ちる男女が描かれる。キアヌ・リーヴスやジム・キャリーらが意表を突いた脇役で登場するのも見もの。「食人」という過激な題材ゆえに拒否反応は少なくなく、賛否がはっきり割れている。好き嫌いを別にするなら話の語りはゆっくりで、題材のインパクトに寄り掛かった演出が目立つという苦言が優勢になっている感。いくつか目に残る画はあるとのことだが…。賞レース参戦はまずないだろう。内容が内容だけに、興行的にも寂しい出足になっている。





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