バッド・ママ

バッド・ママ “Bad Moms”

監督:ジョン・ルーカス、スコット・ムーア

出演:ミラ・クニス、クリステン・ベル、キャスリン・ハーン、
   クリスティーナ・アップルゲイト、ジェイダ・ピンケット、
   アニー・マモロー、ウーナ・ローレンス、エムジェイ・アンソニー、
   デヴィッド・ウォルトン、クラーク・デューク、ジェイ・ヘルナンデス、
   ウェンデル・ピアース、ミーガン・ファーガソン、ワンダ・サイクス

評価:★★★




 母親業は世界でいちばん大変な仕事と言ったのは誰だったか。『バッド・ママ』に出てくる母親たちは間違いなくそれに賛同するだろう。自分を殺して完璧を目指すことを強いる社会。そこで生きる母親たちのバッド・ママ宣言。彼女たちに共感すればするほど、自身が密かに溜め込んでいるストレスと向き合わざるを得なくなる…かもしれない。

 バッド・ママ宣言した母親たちの言動はだらしくなく映るだろう。だが、同時に可笑しくて羨ましくもなるはずだ。食事の支度を怠けたり、獲得して当然の休みを要求したり、子どもを寝かしつけた後にバーに繰り出したり、たまにはオシャレをして出掛けたり…。一見単なる仕事放棄、けれどそれと決定的に違うのは、いちばん大切なものだけは見誤らないからだ。それが何なのかは書くまでもない。

 対抗するのはPTAを牛耳るグッド・ママたちだ。彼らの武器は「正論」だ。この「正論」というのは厄介なもので、これを振りかざすと、案外人は簡単に操れてしまうものだ。何も母親業に限ったことではなく、社会には「正論」で物事を抑え込む輩がやたら多い。彼らは「正論」では解決できないところにある問題に無視を決め込む。それに気づき、手を差し伸べることこそ価値のあることなのに…。この物語のバッド・ママたちから不快さを一切感じないのは、「正論」を突破する気持ち良さを具えているからに他ならない。

 …とまあ、小難しく考える必要はもちろんない。バッド・ママたちの魅力的な姿を愛でる、それだけで十分な映画だ。何と言っても、中心バッド・ママなミラ・クニスの魅力。所謂ドタバタに走っても全く嫌味に映らない個性は物の数分で分かる。PTAの会合で爆発する件のタイミングの取り方の巧さもなかなか。それにバッド・ママに変貌してからのセクシーなこと!こんなママがいたら、バッドでもグッドでも子どもは誇らしいこと間違いなし。

 クニスを取り囲む女優陣も皆ハマり役だ。キャスリン・ハーンのぶっ飛び方や、クリステン・ベルのおとなしそうに見えて大胆な佇まいは、見事クニスを立てている。個人的に好きではないクリスティーナ・アップルゲイト(どすこいになった)とジェイダ・ピンケットが悪役に充てがわれているのも嬉しいところだ。

 グッド・ママとバッド・ママの対決がPTA会長選挙に集約されていく展開はさすがに色気に乏し過ぎるものの、それでも笑える場面はたっぷり残っている。下ネタも豪快に投げてくるのは昨今のコメディと同じ。ベルがハーンにより男性器に見立てられる場面など、顎が外れる。もしかしたらベルはペニスに例えられた女優として語り継がれるかもしれない。違うか。





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