クレイジー・パーティー

クレイジー・パーティー “Office Christmas Party”

監督:ジョシュ・ゴードン、ウィル・スペック

出演:ジェイソン・ベイトマン、ジェニファー・アニストン、オリヴィア・マン、
   T・J・ミラー、ジリアン・ベル、ヴァネッサ・ベイアー、
   コートニー・B・ヴァンス、ロブ・コードリー、サム・リチャードソン、
   ランドール・パーク、ケイト・マッキノン

評価:★




 とある通信会社のシカゴ支店は閉鎖寸前で、一発逆転、大口契約を獲得するため、接待を兼ねたクリスマスのパーティを盛り上げようと社員たちが奮闘する。強い絆で結ばれた社員たちの感動的なチームワーク…はもちろん見せ場にならない。彼らが叫ぶのはこれだ。「俺たちアメリカの本気のバカ騒ぎを見てくれ!」。

 そうして映し出されるものは、確かに『クレイジー・パーティー』。僅かほどにも遊びに行きたいと思わせない何でもありの画の羅列。酒とドラッグは当たり前。コスプレあり、隠し芸あり、大音量の懐メロあり、DJもどきあり、下品なデコレーションあり、セックスあり、カーチェイスあり、爆発あり。クリスマス以外でも、独立記念日や感謝祭、ニューイヤーにハメを外したがる人は多いようで、こういうどんちゃん騒ぎが好きな人もきっといるのだろう。

 ただ、物語を語ることを放棄して、ただ狂乱に興じる様を見せるだけというのは、映画としてあまりにも情けないのではないか。いや、語りの放棄だけじゃなく、彼らはコメディ映画の使命である笑わせることすら放棄している。3Dプリンターでキンタマをコピーして何が面白いというのか。ケイト・マッキノンに放屁させてそれが可笑しいとでも言うのか。

 そう、マッキノンが出ている。ロブ・コードリーもいる。ジェニファー・アニストンとT・J・ミラーは犬猿の姉弟役で意表を突く。ジェイソン・ベイトマンはいつも通りおろおろしている。つまりもっと豪快な笑いが弾けても良いはずなのだ。ところが、彼らは雑なパーティーを盛り上げようと大声を上げるだけ。誘うのは笑いではなく呆れだ。

 バカを見せるだけならば、それならいっそ、ボーナスカットや人員削減を回避するため云々などという、良心を弄ぶような言い訳などせず、バカ合戦に集中すれば良いのに。調子にって「ラブ・アクチュアリー」(03年)風に社員たちの関係にくすぐりを入れようとするから、余計に腹が立つ。中途半端な甘さは気分を悪くさせる原因になる。

 パーティーの費用は支店長ミラーの自腹だった。社員を家族のように思う彼は財産を切り崩してパーティーを成功させようとしたのだ!…という点に泣かせや感動に似たポイントがあるらしい。ちょこざいな。善意を過大評価すると、これだから嫌だ。善意の多面性に一切の疑いを持たない太い神経の人ならば楽しめるのかもしれない。





ブログパーツ

blogram投票ボタン

スポンサーサイト

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

プロフィール

Author:Yoshi
Planet Board(掲示板)

旧FILM PLANET

OSCAR PLANET




since April 4, 2000

バナー
FILM PLANET バナー

blogram投票ボタン
blogram投票ボタン
人気ページ<月別>
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
最新トラックバック
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Friends
福☆こもろ