ゴースト・イン・ザ・シェル

ゴースト・イン・ザ・シェル “Ghost in the Shell”

監督:ルパート・サンダース

出演:スカーレット・ヨハンソン、北野武、マイケル・ピット、
   ピルー・アスベック、チン・ハン、ジュリエット・ビノシュ、
   ラザラス・ラトゥーリー、ダヌーシャ・サマル、泉原豊、
   タワンダ・マニーモ、ピーター・フェルディナンド、ピート・テオ、
   福島リラ、桃井かおり

評価:★★




 最近すっかり戦う女のイメージがついたスカーレット・ヨハンソン。「アベンジャーズ」(12年)のブラック・ウィドウ役のときは赤毛だったのを、『ゴースト・イン・ザ・シェル』では黒髪に染めて登場する。これが青い瞳とぷっくり官能的な赤い唇と見事なバランスを作っている。念入りにセットされた髪型でなく、肩に届かない程度にざっくりカットされ前髪も行儀良く揃えられていないのがイイ。しかも…。

 しかもヨハンソンは身体を背景に溶け込ませる能力があるらしく、その関係だろう、ほとんどヌードに見えるコスチュームで登場するサーヴィスショットがいくつもある。キューティーハニーもびっくりの大胆不敵さで、しかもヨハンソンはちゃんとアクションもこなしている(ように見える)。ちょっとオヤッサン、想像してごらんなさい。美女が裸で銃を片手にアクションする画を。胸や股間、尻あたりに注視しない男がいるだろうか!えっ、ヨハンソンのホンマモン?表情をほとんど変えないのが、いっそ素晴らしい。

 実はヨハンソン、脳以外は機械化されているという設定。これはもちろん、士郎正宗の原作に関係しているわけだけれど、それよりも仮面ライダーを連想する。過去の記憶が作られたもので、その真相を知ったとき、ヨハンソンは怒りの戦士となる。カッコイイ!…と言いたいところではあるものの、そこに日本のある女優との人種の壁を超えた交流があり、思わずずっこけてしまう人は多いと見る。日本への敬意がすっとこどっこいな方向に転ぶとは!微笑ましいけどね。

 ヨハンソンとマイケル・ピットの絡みはもっと見たかった。ピットが演じるのはサイバーテロリストとしてヨハンソンが所属する公安9課に追われる男役だ。実はふたりには過去に接点があり、それがラヴストーリーに化ける要素があるのだけれど、案外そちらは掘り下げられない。もっとドラマティックに見せても良かった。もちろんアクションを織り交ぜて。

 そのアクションは案外平凡ではないか。人間のアクションにちょっと毛が生えた程度のスケールに留まる。せっかくヨハンソンの身体はサイボーグ状態なのだから、人間的ではない超人的なそれに仕上げても良かった。ひょっとすると原作やアニメーションに倣ったのだろうか。要らぬ気遣いだ。

 舞台は日本なのだろうか。それとも特定されていないのだろうか。その世界観は個人的に忌み嫌っている「ごみごみした日本の都会」をデフォルメしたもので、全く楽しくない。街中に3D風に巨大コマーシャル映像が溢れ出ているショットには眩暈を覚える。ネオン色が過剰に主張するこの手の近未来風景は映画でよく見かける。欧米人にはこれがミステリアスに映るのだろうか。長年の謎だ。





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