マザーズ・デイ

マザーズ・デイ “Mother's Day”

監督:ゲイリー・マーシャル

出演:ジェニファー・アニストン、ケイト・ハドソン、ジュリア・ロバーツ、
   ジェイソン・サダイキス、ブリット・ロバートソン、
   ティモシー・オリファント、ヘクター・エリゾンド、
   ジャック・ホワイトホール、マーゴ・マーティンデイル、
   シェイ・ミッチェル、ジェニファー・ガーナー

評価:★




 「バレンタインデー」(10年)「ニューイヤーズ・イヴ」(11年)で終了かと思いきや、どっこいしぶといシリーズだ。一年の内で特別な日に狙いを定め、人気スターを掻き集め、「共感」を過剰意識したエピソードを並べるだけの映画。今度は何の日を愛でるのかと思ったら、「母の日」というなかなか渋いところを突いてきた。まあ、どうでも良いけど。

 『マザーズ・デイ』の物語の背後には作り手の得意顔が常に浮かぶ。彼らの自慢は「母」のサンプルが多様であるところだ。夫の再婚相手に「ママ」の座を奪われそうな母。国際結婚して子どもを設けたことを親に伝えられない母。若くして母になり子どもを養子に出した母。自分が何者か悩みプロポーズを受け入られない母。多くの女が「母」になることを考えれば、ますますたくさんの母が取り上げられていることになるだろう。いちばんの売りは男やもめを放り込んだことか。母を亡くした子どもたちの母親代わりになる男をピックアップ。どんなもんだい。

 様々な母を取り上げ、しかもそこにスターを配役することに成功した作り手は、キャラクターの問題に真摯に向き合おうという気はさらさらない。そんな暇があるならば、たくさんのスターたちをどれだけ上手に交錯させるかに頭を悩ませたい。だから、子どもの病気が問題をあっさり解決に導くし、車が暴走しただけで人間関係は解決するし、気難しく見えた人が元々心優しい人だったり…なんて展開が平然と用意される。

 いかに怠惰な脚本かはスターの交錯のさせ方だけでも分かる。例えば通販キャスターのジュリア・ロバーツがデザイナーのジェニファー・アニストンを雇う必要は全くないし、アニストンとジェイソン・サダイキスが恋愛関係になることを匂わせなければならない必要もない。あのスターとあのスターが絡んでいるところを見たい。ただそれだけのための画であることが透け透けなのだ。

 この手のアンサンブル映画で驚くのは、スターがスターに見えなくなってしまうところだ。アニストン、ケイト・ハドソン、ブリット・ロバートソンが公園で会話する場面なんて、本当に心底どうでも良い井戸端会議にしか見えなくて驚愕。オバチャンたちが本音を曝け出してすっきりする画でしかなく、何だか怖いぞ。

 笑ったのはロバーツが別格扱いされていたことか。クレジットを考えれば、アニストン、ハドソン、サダイキスと並ぶ四大スターのはずなのだけど、それじゃ満足できないとばかりにアンサンブルに加わるのを断固拒否。明らかにキャリアの差のあるロバートソンとしか絡まない。そんなエゴを炸裂させる暇があるのなら、ニューハーフ風のメイクを何とかすれば良かったのに。いやでも、実はおばあちゃん役という仕掛けに文句を言わないのは偉いと言って良いのかもしれない。やっぱりどうでも良いけど。





ブログパーツ

blogram投票ボタン

スポンサーサイト

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

プロフィール

Author:Yoshi
Planet Board(掲示板)

旧FILM PLANET

OSCAR PLANET




since April 4, 2000

バナー
FILM PLANET バナー

blogram投票ボタン
blogram投票ボタン
人気ページ<月別>
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
最新トラックバック
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Friends
福☆こもろ