エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方

エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方 “Trainwreck”

監督:ジャド・アパトウ

出演:エイミー・シューマー、ビル・ヘイダー、ブリー・ラーソン、
   コリン・クイン、ジョン・シナ、ヴァネッサ・ベイアー、
   マイク・バービグリア、エズラ・ミラー、デイヴ・アテル、
   ティルダ・スウィントン、レブロン・ジェームズ、ダニエル・ラドクリフ、
   マリサ・トメイ、マシュー・ブロデリック、
   レスリー・ジョーンズ、クリス・エヴァート

評価:★★★★




 これはもう、どこからどう見ても、エイミー・シューマーを眺めるための映画だ。昨今は夢のように美しい女が夢のように華やかな恋に落ちる話よりも、より現実的な女の明け透けな恋がもてはやされる傾向にある。シューマーはそんなとき、ヒロインを演じるのにぴったりだ。時折ジョン・リスゴーに見えるときすらあるシューマーが、『エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方』では「天使みたいだ」なんて言われてしまうのだ。

 現実世界をちょっと観察すれば分かる。世の中の美男美女とそうでない者たちの割合は「1:9」、せいぜい「2:8」といったところだろう。そんな中で人は本当に愛する人を見つける。別に絶望なんてしない。それがフツーなのだから。シューマーはフツーの代表だ。それを武器に、本音を炸裂させることで笑いを獲得する。

 何と言っても見た目の破壊力。リスゴー譲りの顎が時折二重になるのも強烈だけれど、それよりも二の腕のたぷたぷと背中の丸みがスゴイ。これをこれでもかと見せつけるのがアッパレ。終幕にはそこにご立派な太腿攻撃が加わる。恥ずかしがることなく「私は綺麗」と言い切る。その清々しさ。これぞ私の生きる道。

 男をとっ替えひっ替え、ワンナイトスタンドに忙しい女が、真実の愛を見つけるまでを「リアル」に描くとこうなるわけだ。もちろんこんなに男と寝る女は少ないだろうし、本物の愛に憶病になる姿は極端だけれど、それをコメディでカリカチュアして風通しを良くする。シューマーはそれを抱腹絶倒のギャグと共に痛快に見せる。

 シューマーに手を貸すのはジャド・アパトウで、これはもう、誰もが納得のコンビネーションじゃなかろうか。下ネタをハートを合体させる技に長けるアパトウは、いつも通り無駄口に時間を割き過ぎてやや締まりがなくなるのは残念だけれど、シューマーの「リアル」を最高の真心を振りかけながら笑い飛ばすあたりはさすが。笑い飛ばしはしても、バカにはしない。だからこそのクライマックスのチアリーディングだ。

 脇のキャラクターも見事に立っている。いつも以上に冴えなく撮られるビル・ヘイダーの王子様ぶり。シューマーの笑いをさらりと受け止めるブリー・ラーソンの聡明さ。ティルダ・スウィントンの毒舌に徹する可笑しさ。僅かに顔を見せるゲスト陣もいちいち愉快だ。とりわけ注目したいのは序盤に登場するジョン・シナだ。シューマーの一応の彼氏である筋肉バカの純情がサイコー。腕も腹も背中も尻も筋肉たっぷり。分かっちゃいたものの、見た目のインパクトに唖然。彼らは皆シューマーのことが大好きで出演を決めたに違いない。シューマーの快進撃は始まったばかりだ。





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