May 12-14 2017, Weekend

◆5月第2週公開映画BUZZ


ボンジュール、アン! “Paris Can Wait”
 配給:ソニー・ピクチャーズ・クラシックス
 監督:エレノア・コッポラ
 Budget:$5,000,000
 Weekend Box Office:$98,850(4) Great!
 OSCAR PLANET Score:61.2
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演女優賞:ダイアン・レイン
           助演男優賞:アルノー・ヴィアール
           撮影賞、編集賞、作曲賞

キング・アーサー “King Arthur: Legend of the Sword”
 配給:ワーナー・ブラザース
 監督:ガイ・リッチー
 Budget:$175,000,000
 Weekend Box Office:$15,371,270(3702) zzz...
 OSCAR PLANET Score:35.9
 Oscar Potential:美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞、録音賞、音響効果賞
 Razzie Potential:作品賞監督賞脚本賞
           主演男優賞:チャーリー・ハナム
           助演男優賞:エリック・バナ
           助演男優賞:ジャイモン・ハンスゥ
           助演男優賞:ジュード・ロウ
           助演女優賞:アストリッド・ベルジュ=フリスベ

“Snatched”
 配給:20世紀フォックス
 監督:ジョナサン・レヴィン
 Budget:$42,000,000
 Weekend Box Office:$19,542,248(3501)
 OSCAR PLANET Score:43.0
 Golden Globe Potential:主演女優賞:エイミー・シューマー
                助演女優賞:ゴールディ・ホーン

“The Wall”
 配給:ロードサイド・アトラクションズ、アマゾン・スタジオ
 監督:ダグ・リーマン
 Budget:-
 Weekend Box Office:$898,013(541) zzz...
 OSCAR PLANET Score:64.2
 Oscar Potential:主演男優賞:アーロン・ジョンソン
           撮影賞、編集賞、録音賞、音響効果賞

“Lowriders”
 配給:ハイトップ・リリーシング
 監督:リカルド・デ・モントレイル
 Budget:-
 Weekend Box Office:$2,403,885(295) Good!
 OSCAR PLANET Score:51.6
 Oscar Potential:助演男優賞:デミアン・ビチル


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 80歳を超えての監督デビューが話題になっているのはエレノア・コッポラ。あのフランシス・フォード・コッポラの妻、ソフィア・コッポラの母になる。その彼女がコッポラファミリーと縁の深いダイアン・レインを主演に迎えて撮ったのが『ボンジュール、アン!』。ワーカホリックで家庭を顧みない映画プロデューサーの夫を持つ妻が、夫のビジネスパートナーのフランス人男性と共にカンヌからパリへ束の間の小旅行をすることに…。監督の実体験をベースにしていることは容易に想像がつくが、想像がつくと言えば、プロットから想像できる通り、美しい景色と美味しい食べ物とワインがたっぷり映し出される内容だという。それに満足するか否か、コッポラのシンプルで落ち着いた演出を良しとするか否かで意見は割れているものの(決して人を不快にさせるようなところはない)、好意的見解の方が優勢。また、レインの好感度抜群のナチュラル演技に関しては大歓迎されている。賞レース参戦があるとすればレインのゴールデン・グローブ賞候補になるだろう。興行的には4館での限定公開ながら、アヴェレージ24,713ドルの大ヒットスタート。大人の観客の支持を集めているとか。ひょっとすると拡大公開の成功も望めるかもしれない。

 『キング・アーサー』は王である父と母を殺されスラム街で育った青年が、聖剣を手に仲間と共に悪政に立ち向かう様を描く歴史劇。まるでリドリー・スコットが撮りそうな題材を手掛けたのはガイ・リッチー。チャーリー・ハナムをアーサー役、ジュード・ロウを悪役に迎えてサマーシーズンで勝負を賭ける!…と威勢は良いのだが、肝心の内容に関しては批評家からこてんぱんに叩かれている。昔ながらの伝説の世界が現代風アクションで味つけされているものの違和感は拭えず、それなのにヴィジュアルはどこかで見たような光景が長々続く。作られる必要のなかったコスチュームアクションだと手厳しい。この酷評はラジー賞に相応しいレヴェルにあると言って良く、関係者は今から神頼みしておいた方が良い。ただ、神頼みも無理そうに思えるのは興行成績がまた残念なことで、1億7,500万ドルも製作費がかけられているのにも拘らず、週末成績は1,500万ドルがやっと。ただ、配給のワーナー以外の多くの映画関係者はこの興行成績はある程度予想していたのではないか。歴史アクションがハリウッドの十八番のジャンルだったのは遠い昔、近年は興行的にことごとくコケている。「グラディエーター」(00年)になるには批評的成功が不可欠なのだ。

 『Snatched』は南米旅行中の母娘が誘拐され、そこから脱出する様を描くドタバタコメディ。今が旬のコメディエンヌ、エイミー・シューマーの主演以上に話題なのは、何と言ってもあのゴールディ・ホーンの15年ぶりのカムバック。ホーンとシューマーが親子に扮してどんなケミストリーを見せるのか興味津々なわけだが、哀しいことに批評家からは冷たい言葉を浴びせかけられている。いや、シューマーとホーンには好意的な声も出ているのだが、彼女たちに見合ったプロットと笑いではないという声が大きいか。国民的コメディエンヌの復帰を華々しく飾るという使命には応えられなかった感。もしかするとホーンに敬意を表したゴールデン・グローブ賞候補があるかもしれないが、ここはむしろラジー賞に警戒を強めるべきだろう。興行的にもさほどインパクトのある数字ではないが、土日の順調な推移を考えると、案外粘りのある興行になるかもしれない。

 ヘヴィーなドラマなら『The Wall』がある。イラクの荒野、今にも崩れ落ちそうな瓦礫しかない状況下、米兵とイラクのスナイパーの息詰まる攻防を描く。アーロン・ジョンソンとライト・ナクリの砂漠での駆け引きを呼び物にした異色の戦争ドラマだが、批評家は限定された空間の中で繰り広げられるドラマに一定の評価を与えている。アクションの観点から見ると不十分なところがあるとは言え、その肉体的・心理的駆け引きとそこから引き出される焦燥は大いに見もの。俳優陣もそれに見事に応えているとか。賞レースに絡むには話題性不足だが…。また、興行的には大苦戦。やはりこのジャンルは批評が良くても集客に繋がり難い。





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