キングコング 髑髏島の巨神

キングコング 髑髏島の巨神 “Kong: Skull Island”

監督:ジョーダン・ヴォート=ロバーツ

出演:トム・ヒドルストン、ブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソン、
   ジョン・グッドマン、ジン・ティエン、トビー・ケベル、ジョン・オーティス、
   コリー・ホーキンス、ジェイソン・ミッチェル、シェー・ウィガム、
   トーマス・マン、テリー・ノタリー、ジョン・C・ライリー、
   ウィル・ブリテン、MIYABI

評価:★★★




 東山動物園のシャバーニにはハンサム度で負けるにしても、『キングコング 髑髏島の巨神』の主人公ザル、キングコングがカッコイイの何の。夕日をバッグに佇むときのシルエットの美しさ。無言のままヒロインと目を合わせるときの孤独の気配。バトル場面におけるパワーと速さ。「刀」を抜くショットまで登場する。トム・ヒドルストン、完敗だ。でも、仕方ない。

 監督のジョーダン・ヴォート=ロバーツは日本の怪獣映画でも研究したのだろうか。コング以外にも次々怪獣を登場させる大サーヴィス。それだけで胸が高鳴る。「ウルトラマン」ならレッドキングやチャンドラー、マグラーが登場した回を思い出すし、「ゴジラ」シリーズならゴジラの他、ラドンやアンギラス、モスラ、キングギドラ総出演作品が頭にちらつく。

 怪獣好き以外にアピールするかと言うと、やや首を傾げるものの、コングとスカルクローラーの激突場面が最大の見せ場であることは間違いない。激突する頃までにはコングに肩入れせずにいられない演出が整っているし、そのクモやらタコ、牛が変態した感じの怪獣たちは前座としてしっかり仕事を果たしている。

 そう、人間はお呼びでない。お呼びではないのだけれど、サミュエル・L・ジャクソンは頑張った。コングに部下を殺された恨みを晴らすべく、コングを睨みつける様に「人間を舐めるなよ」的凄みが漂う。まあ、ジャクソンがあてがわれがちな役柄には違いないものの、それがハマってしまうのだから仕方がない。

 それにジャクソンの役柄を中心にヴェトナム戦争の亡霊が探検クルーにまとわりついているのは面白い装飾ではないか。「地獄の黙示録」(79年)とは言わないまでも、アメリカがヴェトナムからの撤退を決めた後も、兵士たちは永遠に戦闘が続くかのように泥沼でもがいている。

 ヒドルストンは何をやっていたのか、ほとんど後に残らない程度の活躍に終わる(ただし、凛々しさだけならこれまででベスト)。ブリー・ラーソンが恋人にならないにしてもコングと心を通わせるのは、これまでのコング映画へのオマージュか。美味しい役柄だったのはジョン・C・ライリー。第二次世界大戦の生き残り兵士として過去と未来を橋渡しする。

 でもやっぱりコングだ。姿を出し惜しみすることなく、島の王として、島の神として咆哮し続ける。だからと言って、島を神聖化しなかったのは正解だ。ヴォート=ロバーツが狙いを定めるのは、正しく「B級」であり続けることだ。絶対的存在のコングを軸に、自然の驚異をスピーディで明快な話運びで串刺しにする。気取らないそのスタイルが最高だ。スカルクローラーを爬虫類系の怪獣ではなく、コングと同じ哺乳類系の怪獣に仕立ててくれていたなら、ほとんど完璧に近いと言って良い。





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