April 14-16 2017, Weekend

◆4月第2週公開映画BUZZ


ワイルド・スピード ICE BREAK “The Fate of the Furious”
 配給:ユニヴァーサル
 監督:F・ゲイリー・グレイ
 Budget:$250,000,000
 Weekend Box Office:$98,786,705(4310) Great!
 OSCAR PLANET Score:61.4
 Oscar Potential:主演男優賞:ヴィン・ディーゼル
           助演男優賞:ドウェイン・ジョンソン
           助演男優賞:ジェイソン・ステイサム
           助演女優賞:シャーリズ・セロン
           撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞
           視覚効果賞録音賞音響効果賞、作曲賞

“The Lost City of Z”
 配給:アマゾン・スタジオ、ブリーカー・ストリート
 監督:ジェームズ・グレイ
 Budget:-
 Weekend Box Office:$112,633(4) Great!
 OSCAR PLANET Score:85.1 BIG WAVE!!!
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演男優賞:チャーリー・ハナム
           助演男優賞:ロバート・パティンソン
           助演女優賞:シエナ・ミラー
           撮影賞、編集賞、美術賞衣装デザイン賞
           視覚効果賞、録音賞音響効果賞、作曲賞

静かなる情熱 エミリ・ディキンスン “A Quiet Passion”
 配給:ミュージックボックス・フィルムズ
 監督:テレンス・デイヴィス
 Budget:$7,000,000
 Weekend Box Office:$45,825(6)
 OSCAR PLANET Score:85.5 BIG WAVE!!!
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演女優賞:シンシア・ニクソン
           助演女優賞:ジェニファー・イーリー
           美術賞、衣装デザイン賞

“Norman: The Moderate Rise and Tragic Fall of a New York Fixer”
 配給:ソニー・ピクチャーズ・クラシックス
 監督:ヨセフ・シダー
 Budget:-
 Weekend Box Office:$99,211(5) Good!
 OSCAR PLANET Score:84.6 BIG WAVE!!!
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:リチャード・ギア
           助演男優賞:マイケル・シーン
           助演女優賞:シャルロット・ゲンズブール

“Spark: A Space Tail”
 配給:オープンロード・フィルムズ
 監督:アーロン・ウッドリー
 Budget:-
 Weekend Box Office:$116,873(365) zzz...
 OSCAR PLANET Score:27.3 BIG BOMB!!!
 Oscar Potential:アニメーション映画賞


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 気がつけば8作目となっていた超人気アクションシリーズ最新作『ワイルド・スピード ICE BREAK』が登場。数々の難事件をクリアしファミリーという絆で繋がった仲間たちだったが、リーダーであるドミニクがまさかの裏切りに走り、残された者たちが彼を奪還しようと奮闘する。ポール・ウォーカーは出てこないものの、シャーリズ・セロン、ヘレン・ミレン、スコット・イーストウッドらが新加入するなど、ますます賑やか。このシリーズはその他多くのシリーズ映画と違い、未だに作品が発表される毎に大好評で迎えられていて、ある意味奇跡的と言っても良いほどなのだが、今回またしても好意的見解優勢になっている。新章突入と言って良い物語とキャラクターが用意され、しかもそれが鮮やかに機能。次から次へと披露されるアクションもど迫力で鮮度を失っていないという。シリーズは10作で完結するとのことだが、それに向けてますます盛り上がっていくことだろう。興行的にも週末成績9,878万ドルを記録する天晴れな出足。前作(15年)からは4,840万ドルも下げているが、これは前作の興収がポール・ウォーカー死去という哀しい話題性により突き上げられていた反動であり、シリーズ8作目ということを考えれば驚異的という他ない(シリーズ歴代第2位のオープニング)。なお、オスカーには縁の薄いシリーズだが、録音賞や音響効果賞で注目されてもおかしくないかもしれない。

 『The Lost City of Z』はデヴィッド・グランのノンフィクション冒険小説の映画化。アマゾンにあると言われる幻の都市Zを探す冒険の途中で消息を絶った伝説の探検家パーシー・ハリソン・フォーセットを描く。プレミア上映されたのは昨秋のニューヨーク映画祭。配給会社はすぐついたものの、そのまま年内公開とならなかったため、出来を心配する声も出ていたが、どうやらそれはそもそも賞狙いの映画ではないからだった模様。伝説の探検家による伝説の冒険が、威厳ある語り口とチャーリー・ハナムの優れた演技により魅惑的に演出されている。フォーセットに興味のない者をも引き込む魅力が備わっているという。充実の批評と言える。前述のように賞レースを目指した作品ではないものの、技術部門では目に留められる可能性はあるかもしれない。興行成績もハイアヴェレージを記録。何とか拡大公開の成功に繋げたい。

 昨年のベルリン映画祭でプレミア上映されてから、約1年をかけて世界各国の映画祭を回ってきた小品がようやく劇場公開。日本でも公開が決まっている『静かなる情熱エミリ・ディキンスン』は35年の生涯のほとんどを生家の中で過ごしたと言われる19世の女流詩人エミリー・ディキンソンを描く実話物。ディキンスンにシンシア・ニクソンが扮している。ディキンスンの穏やかな生活風景は決して映画向きとは言えないものの、それを極めて魅力的なものに見せるのがニクソンのパフォーマンス。有名詩人の知られざる日常に仄かな光を当てる慎ましい演出もそれを大いに輝かせているとのこと。批評家賞、或いはインディペンデント・スピリット賞での健闘を期待しても良いのではないか。ただ、興行的には地味な成果に終わっているのは気がかりなところ。

 依然コンスタントに主演作の続くリチャード・ギア。『Norman: The Moderate Rise and Tragic Fall of a New York Fixer』で演じるのはタイトルロールにもなっている平凡な男ノーマン。知り合った若い政治家が数年後、世界的リーダーになり、ノーマンの人生も劇的に変化していく…。プレミア上映は昨年のテルライド映画で、それから7カ月経っての公開ということもあり、さほど期待値は高くなかったはずなのだが、これがギア映画史上最高と言って良い評価を獲得しているから面白い。平凡な男が突如アップダウンの激しい人生の波に巻き込まれていく様が可笑しみと哀しみを持って描き出されていく。主人公を演じるギアのパフォーマンスはその心象を大変繊細に伝えるもので、彼なくして成立しなかった作品との声もちらほら。この評価は少なくともギアの演技が賞レース参戦に値することを意味していると判断して良く、(公開時期を考えると厳しいことは間違いないが)批評家賞で善戦するようなことがあれば、まさかのオスカー初ノミネートが見えてくるかもしれない。注目の一作と言って良いだろう。興行的にも悪くない出足になっている。





ブログパーツ

blogram投票ボタン

スポンサーサイト

テーマ : 映画情報
ジャンル : 映画

プロフィール

Author:Yoshi
Planet Board(掲示板)

旧FILM PLANET

OSCAR PLANET




since April 4, 2000

バナー
FILM PLANET バナー

blogram投票ボタン
blogram投票ボタン
人気ページ<月別>
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
最新トラックバック
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Friends
福☆こもろ