April 7-9 2017, Weekend

◆4月第1週公開映画BUZZ


ジーサンズ はじめての強盗 “Going in Style”
 配給:ニューライン
 監督:ザック・ブラフ
 Budget:$25,000,000
 Weekend Box Office:$11,932,330(3061)
 OSCAR PLANET Score:51.2
 Oscar Potential:主演男優賞:モーガン・フリーマン
           助演男優賞:アラン・アーキン
           助演男優賞:マイケル・ケイン

“Smurfs: The Lost Village”
 配給:コロンビア
 監督:ケリー・アズベリー
 Budget:$60,000,000
 Weekend Box Office:$13,210,449(3610) zzz...
 Oscar Potential:アニメーション映画賞

“Colossal”
 配給:ネオン
 監督:ナチョ・ビガロンド
 Budget:-
 Weekend Box Office:$120,226(4) Great!
 OSCAR PLANET Score:68.7
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演女優賞:アン・ハサウェイ
           視覚効果賞

“Gifted”
 配給:フォックス・サーチライト
 監督:マーク・ウェブ
 Budget:-
 Weekend Box Office:$446,380(56)
 OSCAR PLANET Score:63.4
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:クリス・エヴァンス
           助演女優賞:オクタヴィア・スペンサー

アラビアの女王 愛と宿命の日々 “Queen of the Desert”
 配給:IFCフィルムズ
 監督:ヴェルナー・ヘルツォーク
 Budget:$15,000,000
 Weekend Box Office:-
 OSCAR PLANET Score:27.1 BIG BOMB!!!
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演女優賞:ニコール・キッドマン
           助演男優賞:ジェームズ・フランコ
           助演男優賞:ダミアン・ルイス


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 『ジーサンズ はじめての強盗』は1979年映画「お達者コメディ シルバー・ギャング」のリメイク(このタイトルを映画館チケット売り場で言わなければならないとは…)。仕事をリタイアして退屈な毎日を送る仲良し老人三人組が銀行強盗を企てる様を描くコメディになる。見どころは何と言っても、モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキンというオスカー受賞じいさん三人の共演。そして実際、批評は三人の演技に対して好意的な意見で統一されている。ただ、あまりにもライトな作りな上、お行儀の良い予測できる展開から飛び出さない物語には、三人が勿体ないという声も大変多く、必ずしもこの三人の共演に相応しい出来ではないとのこと。賞レースではせめてゴールデン・グローブ賞に引っ掛かりたいところだが、そちらも極めて難しいと言えるだろう。興行的にも可もなく不可もなくの数字が報告されている。

 『Smurfs: The Lost Village』は「スマーフ」シリーズ第3弾となるファミリー映画。スマーフェットがスマーフ界の謎を解き明かすため、仲間たちと共に伝説の村を目指し…。今回はジュリア・ロバーツが声優として起用されていて、まだまだシリーズを終わらせないという配給会社の意気込みが見える。…のだが、このシリーズはこれまで批評家に嫌われていると言っても過言ではない叩かれ方をしてきて、残念なことにその傾向を吹き飛ばすことは今回もできていない。子どもたちに見せるのであれば何の害もない作りであることは間違いないものの、平凡なキャラクターによる予測できる物語はあまりにも芸がないとの声が圧倒的大多数。子どもに受け、同時に大人にも受ける…というのはよくできたアニメーション映画に共通した真理だが、この点をクリアできていないということだろう。アニメーション映画賞レース参戦は絶望的。興行的にもシリーズ最低の出足になっている。海外興収で稼ぐしかない。

 『Colossal』は異色の怪獣映画。製作ニュースが流れるや否や、「ゴジラ」を抱える東宝が著作権侵害で製作中止を訴えたことが話題になったが、そんなピンチを何とか切り抜け公開まで漕ぎ着けた。韓国のソウルで大暴れする怪獣とアメリカ在住の若い女の意識が繋がってしまうことから起きる出来事が描かれる。女を演じるのはアン・ハサウェイで、決してキワモノ映画ではないだろう。実際、評論家は高い評価を与えている。風変わりな物語は決して万人受けするようなものではないものの、怪獣をモチーフに観客を予想外のところに連れ出す演出は一見の価値があり、ハサウェイの演技もそれに大いに貢献しているという。「マルコヴィッチの穴」(99年)や「ロスト・イン・トランスレーション」(03年)との比較も見受けられるか。おそらく賞レースに絡むタイプの映画ではないが、もしかしたら後々カルト的人気を博することになるのかもしれない。興行的には限定封切で好スタートを切っている。日本公開はあるだろうか。
 
 クリス・エヴァンスはキャプテン・アメリカ関連映画以外ではインディーズ映画での活動が中心になっているが、『Gifted』もその一品。妹が遺した姪っ子を育てている伯父が姪の数学の才能に気づくが、普通の子として育てたい彼は、周囲が特別プログラムを受けさせようとするのに反対して…。批評家の反応は好意的なものが若干優勢。予測できる物語と当たり障りのない演出への苦言は多いものの、好感度の高いキャストの心のこもった演技のおかげで気分良く見られるとのこと。賞レース参戦はないだろうが、エヴァンスを始め、作り手もそちらには期待していないだろう。興行的には平凡な週末成績。エヴァンスのスターパワーはキャプテン・アメリカに扮したときだけ有効に働くということか。

 『アラビアの女王 愛と宿命の日々』は日本では年頭に公開された実話ドラマ。「砂漠の女王」と呼ばれた英国人女性ガートルード・ベルの半生をニコール・キッドマン主演で描き出す。キッドマン主演作とは思えない小規模での公開になるが、それもそのはず批評家からはこてんぱんに叩かれている。ベル本人の波乱万丈の人生をメロドラマ的に味つけした内容で、才能ある監督が才能ある女優を使って無駄な金を使っただけの映画と手厳しく批判したものが多くなっている。もちろん賞レース参戦はないだろう。いや、キッドマンはラジー賞を警戒しても良いかもしれない(ただし、受賞することはない)。





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