クリミナル 2人の記憶を持つ男

クリミナル 2人の記憶を持つ男 “Criminal”

監督:アリエル・ヴロメン

出演:ケヴィン・コスナー、ゲイリー・オールドマン、
   トミー・リー・ジョーンズ、アリス・イヴ、ガル・ギャドット、
   マイケル・ピット、ジョルディ・モリャ、アンチェ・トラウェ、
   スコット・アドキンス、アマウリー・ノラスコ、ライアン・レイノルズ

評価:★★




 「セルフレス 覚醒した記憶」(15年)でベン・キングスレーの意識を己の肉体に宿らせたライアン・レイノルズ。どうやらそれだけでは満足できなかったようで、『クリミナル 2人の記憶を持つ男』では自分の記憶をケヴィン・コスナーに移す実験を受ける。悪漢を振り切ろうとロンドンの街を走り回る冒頭で身体を動かした後は、写真だけで登場。なかなか楽なお仕事と言える。

 「セルフレス」同様、バカ設定以上の感想が出てこないものの、それでも敢えてポイントを挙げるとするなら、コスナーが幼い頃に父親から受けた虐待が原因で人間の感情を失った死刑囚ということか。善人レイノルズの記憶を植えつけられ、感情というものを知り、人間らしさを取り戻す。それが感動的…ということらしい。

 なるほどコスナーが好きそうな役柄だ。「パーフェクト・ワールド」(93年)を思い出す。終盤になると、レイノルズが遺した幼い娘に対して愛情らしきものを感じている画が何度も出てくる。おそらくコスナーはこれを演りたかったのだ。心ががらんどうの男が人間性を取り戻す。ふむ、かつては「アメリカの父親」だった俺にぴったりじゃないか。コスナーはその甘ったるさに気づかない。

 惜しいことをしたと思う。手術直後、まだ記憶が曖昧な状態のときに見せる「悪い顔」の方が面白いじゃないの。残虐な手口で人を殺めても何も気にする素振りを見せないコスナー。彼が己の人間性を感じ始め、そしてそれにより苦しみながら与えられたミッションに挑む、それに徹した方が断然締まったはずだ。

 記憶が蘇る過程がフラッシュバックで何度も挿入されるのは安っぽいし、その際にコスナーがやたら叫ぶのには苦笑い。そもそもコスナーが犯人に向かって走り出すまでが長ったらしい。それまでは実験の詳細とコスナーが事情を理解するまでの説明がもたもたなされる。要するにコスナーがピリッとした存在として立ち上がらない。弛んだ身体に見合った、生温い存在。

 コスナーを囲む面子がやたら豪華だ。まあ、いずれも有効活用されているとは言えないわけだけれど、それでもひとつハッとさせられたのはガル・ギャドットの美しさだ。新ワンダーウーマンは普通の女を演じてもやっぱり美しいのだ。ギャドットが演じるのはレイノルズの妻。亡き夫の記憶が植えつけられているからと言って、コスナーとのラヴシーンがなかったのは幸いと言えよう。





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