March 31-2 2017, Weekend

◆3月第5週公開映画BUZZ


ゴースト・イン・ザ・シェル “Ghost in the Shell”
 配給:パラマウント、ドリームワークス
 監督:ルパート・サンダース
 Budget:$110,000,000
 Weekend Box Office:$18,676,033(3440)
 OSCAR PLANET Score:47.7
 Oscar Potential:撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞、録音賞、音響効果賞
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演女優賞:スカーレット・ヨハンソン
           助演男優賞:北野武
           助演女優賞:ジュリエット・ビノシュ

“The Boss Baby”
 配給:20世紀フォックス、ドリームワークス
 監督:ティム・マクグラス
 Budget:$18,000,000
 Weekend Box Office:$50,198,902(3773) Great!
 OSCAR PLANET Score:50.4
 Oscar Potential:アニメーション映画賞

“The Zookeeper's Wife”
 配給:フォーカス・フィーチャーズ
 監督:ニキ・カーロ
 Budget:-
 Weekend Box Office:$3,288,835(541)
 OSCAR PLANET Score:60.6
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演男優賞:ヨハン・ヘルデンベルグ
           主演女優賞:ジェシカ・チャステイン
           助演男優賞:マイケル・ピット
           撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、作曲賞


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 士郎正宗のコミックを押井守が映画化した日本製アニメーション「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」(95年)。熱狂的支持者がついていることが容易に想像できるこの作品をハリウッドがリメイクしたのが『ゴースト・イン・ザ・シェル』。僅かな記憶を残して全身が機械化されたヒロインが、サイバーテロをきっかけに過去と向き合い、戦いに身を投じていく様が描かれる。主演はスカーレット・ヨハンソンで、日本からは北野武が参加。北野参加のハリウッドSFというと、キアヌ・リーヴスの恐ろしく似合わない角刈りしか印象に残らない「JM」(95年)の悲劇を思い出してしまうが、果たして今回の評価はどうかと言うと、「JM」よりはマシにしても否定派が優勢という残念な結果に終わっている。眩いばかりのヴィジュアルの幻想性とヨハンソンによる魅惑的なパフォーマンスに関しては好意的な声が多いのだが、それだけではカヴァーできない物語の弱さ、とりわけ映画のマジックが輝かないエンディングの問題が方々で指摘されている。少なくともラジー賞に絡むような大災害になることは免れたと言って良いが、それで満足するべきではないだろう。また、週末成績は1億ドルを超える製作費に見合ったものとは言えず、ビジネス的にも成功作とは言い難いものに終わると思われる。

 ドリームワークスの新作アニメーション『The Boss Baby』はマーラ・フレイジーの絵本を映画化したもの。スーツを着た赤ん坊が7歳の兄と協力し、とある会社のCEOが企てる陰謀を食い止めようとする様が描かれる。一時はピクサー、ディズニーのライヴァルと言われたドリームワークスだが、近年はパッとしない。この作品も批評家の判定は厳しいものが大半で、アニメーション映画賞レース参戦になりそうにもないのが辛いところ。ヴィジュアルは美しく、キャラクターに声を充てる俳優たちも健闘しているものの(とりわけ愉快なアレック・ボールドウィン)、肝心の話が弱く、散りばめられた笑えないジョークの数々も作品を寒くする一方とのこと。ただし、興行的には成功作に認定して良いオープニング成績を叩き出している。持久力ある推移になれば、続編が製作されるかもしれない。

 『The Zookeeper's Wife』も原作があり、基になっているのはダイアン・アッカーマンの小説。ナチス支配下のワルシャワ、動物園を経営する夫妻が、動物が処分されて空いた獣舎にユダヤ人たちを匿うことに…。オスカー好みのユダヤ絡みの内容ながら、賞レース参戦には厳しいこの時期に公開になったことで、出来を不安視する声が挙がっていたが、批評家の反応は辛うじて肯定派優勢という程度に留まっている。心のこもったメッセージは感じられるものの、ナチスを取り上げてまで語る特別な何かは見当たらない仕上がり。ジェシカ・チャステインを初めとするキャストの演技は魅力的だが、既視感のある画から飛び出すことはできていないという。この評価では次回賞レースで存在感を発揮することは難しいだろう。ただ、主演女優のチャステインにとってはこれは朗報とも言えるかもしれない。今年のチャステインは『Molly's Game』を始め有力作を多数抱えていて、今のままでは票割れは必至。少しでもそれを避けたいところだからだ。果たして…。なお、中規模公開となったこの『The Zookeeper's Wife』の興行成績は、可もなく不可もなくと言ったところに落ち着いている。





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