March 17-19 2017, Weekend

◆3月第3週公開映画BUZZ


美女と野獣 “Beauty and the Beast”
 配給:ディズニー
 監督:ビル・コンドン
 Budget:$160,000,000
 Weekend Box Office:$174,750,616(4210) Great!
 OSCAR PLANET Score:69.5
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演男優賞:ダン・スティーヴンス
           主演女優賞:エマ・ワトソン
           助演男優賞:ルーク・エヴァンス
           助演男優賞:ジョシュ・ギャッド
           撮影賞、編集賞、美術賞衣装デザイン賞メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞、主題歌賞

T2 トレインスポッティング “T2 Trainspotting”
 配給:トライスター
 監督:ダニー・ボイル
 Budget:$18,000,000
 Weekend Box Office:$170,575(5) Great!
 OSCAR PLANET Score:70.8
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演男優賞:ユアン・マクレガー
           助演男優賞:ユエン・ブレンナー
           助演男優賞:ロバート・カーライル
           助演男優賞:ジョニー・リー・ミラー
           撮影賞、編集賞、視覚効果賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞

“The Belko Experiment”
 配給:オリオン、BHティルト
 監督:グレッグ・マクリーン
 Budget:$5,000,000
 Weekend Box Office:$4,137,230(1341)
 OSCAR PLANET Score:49.5
 Oscar Potential:主演男優賞:ジョン・ギャラガー・ジュニア
           助演男優賞:トニー・ゴールドウィン

“Song to Song”
 配給:ブロード・グリーン
 監督:テレンス・マリック
 Budget:-
 Weekend Box Office:$50,559(4)
 OSCAR PLANET Score:56.1
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           助演男優賞:マイケル・ファスベンダー
           助演男優賞:ライアン・ゴズリング
           助演女優賞:ルーニー・マーラ
           助演女優賞:ナタリー・ポートマン
           撮影賞、編集賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 ジャンヌ=マリー・ルプランス・ド・ボーモンの有名小説の映画化…というよりは1991年製作のアニメーション映画の実写リメイクと言った方が良いだろう。遂に『美女と野獣』が公開へ。可憐な町娘のベルが、魔女の呪いにより醜い野獣となった王子の城に迷い込むことから始まる物語。91年映画はアニメーションとしては初めてアカデミー賞の作品賞候補に挙がるほどに評価が高く、映画ファンからの人気も抜群の一品。その実写化ということで、製作発表時から大いに話題を呼び、期待値マックスとなったところで公開になったわけだが、批評の方は概ね好意的となっている。イメージ通りのキャストに美しい音楽、そして細かなところまで気配りが行き届いた画面設計。語る価値のある物語を大いに輝かせる演出が施され、91年版のファンの想いを裏切らない出来映えになっているという。尤も、良く知られた話を捻りなく実写に起こしただけという指摘も決して少なくなくはないのだが…。同じ名作童話の映画ということで「シンデレラ」(15年)と比較すると、やや見劣りするとの意見もある。ただし、興行的にはその「シンデレラ」を遥か上回るロケットスタート(3月公開作週末売り上げ歴代第1位)。これによりベル役のエマ・ワトソンは遂に女優として代表作を手にしたと見て良いだろう。今後は「ハリー・ポッター」仲間のダニエル・ラドクリフ以上のスターパワーを発揮していくことになると思われる。なお、賞レースでは美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞でチャンスがあるか。

 製作が何度も企画されながらその度に頓挫してきた、あの「トレインスポッティング」(96年)の続編が遂に完成。タイトルはずばり『T2 トレインスポッティング』。 ダニー・ボイル監督とユアン・マクレガーはもちろん、ジョニー・リー・ミラー、ロバート・カーライル、ユエン・ブレンナーが皆見事にカムバックしての新作になる。仲間を裏切り大金を持って消えたマーク・レントンが20年ぶりにスコットランドへ帰ってきたことから起こる大騒動。批評は良好なものが多い。一作目ほどに鮮度は高くなく、破天荒なスリルにも乏しい感は否めないとしつつも、名作の後日談としてファン心理をくすぐる疾走感ある物語が展開されるとの指摘が多いか。思いがけず心に響く要素も…。なお、賞レースに絡むことはないだろう。興行的にも5館で公開がスタートし、高アヴェレージを記録。本国イギリスでは既に大ヒットになっているが、アメリカでも拡大公開が成功するか、注目したい。

 『The Belko Experiment』はシチュエーションスリラーのジャンルに入れて良い一作か。80人の社員が閉じ込められたビルに放送が流れる。「3人を殺せ。さもなければ、お前たちの内6人を殺す」。果たして彼らはどういう選択をするのか。「ソウ」(04年)の例を挙げるまでもなく、これまでにも不条理な状況下に終われた人々を観察したような映画は作られてきたが、批評はそれらと差別化できるほどに際立った内容ではないと素っ気ない態度を返したものが大半。凄惨な描写を歓迎する向きもあるだろうが、それは極僅かに限られるだろうとのこと。興行的にも極めて厳しい数字が報告されている(ただし製作費は500万ドルに抑えられているので、赤字は免れそう)。もちろん賞レース参戦は端から狙っていない。

 2011年にスタートしたテレンス・マリックのプロジェクトがようやく公開へ。『Song to Song』はテキサス、オースティンの音楽シーンを舞台に、欲望と裏切りが渦巻く人間関係を綴る。今を代表する実力派スターたちが揃えられているのも呼び物のひとつ。…なのだが、以前の寡作ぶりが嘘のように作品を連発している近年のマリック映画は、美しいヴィジュアル先行、観客への配慮の一切ない物語が展開されるものばかりで、これもまたその流れに位置する作品だと、悩ましく出来を語る批評が多くを占めている。良くも悪くも今のマリックを象徴するような作品だという。前作「聖杯たちの騎士」(15年)と同じような感触だと見て良いのではないか。…となると、本作が賞レースに絡むこともないと思われる。興行的にもカリスマ的な人気を誇る監督の作品としては平凡なところに落ち着いている。なお、人前に全然姿を見せないことで知られるマリックだが、この作品が上映されたSXSWではサプライズで登場し、観客を沸かせたのだとか…。





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