セル

セル “Cell”

監督:トッド・ウィリアムス

出演:ジョン・キューザック、サミュエル・L・ジャクソン、
   イザベル・ファーマン、オーウェン・ティーグ、
   クラーク・サルーロ、アンソニー・レイノルズ、
   エリン・エリザベス・バーンズ、ステイシー・キーチ

評価:★★




 ゾンビ大好きハリウッド。今度はあのスティーヴ・キング物で勝負する。アイデアは出尽くしている。さて、どうするか。ケータイで通話している者たちがいきなり一斉にゾンビになるという強引技に出た。主人公ジョン・キューザックは直前にバッテリー切れになりセーフ。ラッキーオッサンと言えよう。

 ゾンビが人間を襲う様は既視感ありあり。走るゾンビは今では当たり前だし、飛び掛かってくるのも牙を剥くのも同じ。そこでゾンビも考える。テレパシーができると言うではないか。他のゾンビが見たものを見られるという。ワーオ、である。しかしもっとワーオ、なのは、その設定がちっとも活かされないことか。

 珍設定はその後も続々出てくる。ゾンビたちは夜は健康的にお休みタイムらしく、一切動かない。そしてじっとしているその間は、「充電」タイム、「ソフトウェア更新」タイムらしい。そして再び動き出すときはヴァージョンアップしているのだ!つまり簡単に言えば身体がケータイ化しているのだ!…って作り手が興奮しているだけなんだけどサ。

 ただ、人海戦術的な面白い画は出てくる。広場でゾンビたちが隙間なく眠っている画。その場が焼き尽くされるときの美しき地獄絵。或いは、クライマックスでゾンビたちが盆踊りの要領で円を描きながら行進する画も異様さという点で悪くない。まあ、「ワールド・ウォーZ」(13年)のゾンビたちが壁に群がる画には敵わないけど。

 キューザックとサミュエル・L・ジャクソンの二大スター競演は見事に無駄にされる。タッグを組む意味がないのは明々白々。ふたりとも生き延びるためにゾンビと闘う、それしか頭で考えていない人物だ。この配役ならジャクソンの方に何か裏があっても良さそうなものなのに、善人として登場し善人として役目を終える。

 大オチはどうとでも解釈できよう。ちょっと逃げを感じる。それよりもこのときの空気が賽の河原のようなイメージになっていたのは良かった。地獄の入口風。空気が淀み、足も錘をつけたかのように重くなる。ここでの大ボスとの激突はもっと飾り立てて欲しかった。





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