アラビアの女王 愛と宿命の日々

アラビアの女王 愛と宿命の日々 “Queen of the Desert”

監督:ヴェルナー・ヘルツォーク

出演:ニコール・キッドマン、ジェームズ・フランコ、ダミアン・ルイス、
   ロバート・パティンソン、ジェイ・アブド、ジェニー・アガター、
   デヴィッド・コールダー、クリストファー・フルフォード、
   ニック・ウォーリング、ホリー・アール、マーク・ルイス・ジョーンズ、
   ベス・ゴダード、マイケル・ジェン、ウィリアム・エリス、ジョン・ウォーク

評価:★




 ガートルード・ベル。彼女はアラビアのとある部族から「異邦人で唯一理解のある人物」と言われているらしい。オスマン帝国崩壊前後に活躍したという、上流階級出身の英国女。『アラビアの女王 愛と宿命の日々』は彼女の謎を解き明かす映画…になるはずだった。

 見れば分かる。ここに出てくるベルは別段優れた物の見方ができたり、他人には真似できない発見をしたり…という偉業とは無縁だ。彼女は上流階級の退屈な暮らしに飽き飽きしていたがゆえ家を飛び出し、その先が中東だった…というだけの女として描かれる。政治的にも活躍したようだけれど、それは映画が描く物語の後のことだ。

 では、彼女の何がメインになるのかというと、政府が止めるのを聞かず砂漠を旅をする、お気楽お嬢様の暴走だったりする。自称探検家・自称旅行家の彼女は、金に物を言わせたのだろう、現地で調達したお供を引き連れ、ラクダに乗ってのんびり旅。砂漠の熱にやられることも、砂嵐で迷子になることもない。何ともまあ、スーパーな女。だって彼女、砂漠にいて汗ひとつかかないんだぜ。

 身体を張っているようで張っていないお嬢様は、恋だけは忘れない。出会う男たちと次々恋に落ち、相手からも愛され、情熱的に言葉を交わし、交じり合い、でも結局それは実らずに終わる。そして、恋の終わりはいつも、彼女の呆然とした表情でキメ。メロドラマのヒロインになったつもりのようだ。

 でもまあ、演じるニコール・キッドマンは確かに、メロドラマが似合う美貌ではある。生活感というものが全くない人だから、砂漠の上での恋などという一般庶民にしてみれば普通ではないシチュエーションでもちゃんと絵になる。砂漠でお馴染みのアラブ風衣装も綺麗。こんなファッショナブルなアラブ・スタイル、なかなかお目にかかれない。褒めてはいない。

 それにしてもお嬢様がどうやってアラブの人々に歓待を受けるまでになったのか、さっぱり分からぬ。やっぱり美貌が物を言ったのか。そうなのか。男ってどうなんだ。監督がヴェルナー・ヘルツォークというのは何かの冗談としか思えない。頓珍漢の暴走に甚だ呆れるばかりなり。





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