NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム

NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム “Nerve”

監督:ヘンリー・ジュースト、アリエル・シュルマン

出演:エマ・ロバーツ、デイヴ・フランコ、ジュリエット・ルイス、
   エミリー・ミード、マイルズ・ハイザー、
   キミコ・グレン、マーク・ジョン・ジェフリーズ

評価:★★★




 パソコン一台あれば何でもできてしまう今という時代に、『NERVE /ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』は生まれる。ナーヴとは闇のオンラインゲーム。「視聴者」からのお題を受けた「挑戦者」がそれに立ち向かう。クリアすると挑戦者は賞金を受け取ることができる。興じるのは大抵若者。うまい話には裏があるとは気づかない。

 したがって映画の外観はあんぽんたんの若者の自業自得スリラーになる。金が第一だと割り切り、命の危険すらあることにも恐れない。「覚悟を試すゲーム」だと自分に酔っている節がある。当然観客は、アッという間にゲームの底の浅さについていけなくなるだろう。

 …と思いきや、これが案外中毒性を具えているから驚く。ひとつは展開が早く、それこそ飽きる前に次のお題が出され、しかもそれぞれのゲームが後を引かない。パソコンを通じた世界であっても、肉体がちゃんと動いているのも、飽きを回避する。

 第二に意外なほどテーマが多様であること。「ブラックサイト」(08年)風の教訓。ネット社会への警鐘。人の愚かさ、浅はかさ、危うさ。抑えられない好奇心。とりわけ軽薄な若者同士の繋がりが鋭い。表面上は仲良しでも、裏では平気で悪口が飛び交う。さりとて、そこには確かにホンモノの「キズナ」とやらも潜んでいるのだ。

 そう、これは残酷な青春ドラマでもあり、それが実感を得辛い物語に重みを与えている。エマ・ロバーツ(ジュリア・ロバーツよりもベッキーに似ている)とデイヴ・フランコを初めとするお値段安めの若手たちが作り上げる、儚く、脆く、悩ましい関係。そこにある強靭さが見逃されない。

 パソコン画面を大いに意識した撮影も悪くない。ニューヨークの街(スタテン・アイランドが大々的に取り上げられる)全体をパソコン内部風に撮り上げ、主人公が置かれている状況をポップに寂し気に切り取っている。今という時代を冷めた目で見ながら、人間を信じる視線が中毒性に貢献しているのだ。





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