ダーティ・グランパ

ダーティ・グランパ “Dirty Grandpa”

監督:ダン・メイザー

出演:ロバート・デ・ニーロ、ザック・エフロン、オーブリー・プラザ、
   ゾーイ・ドゥイッチ、ジュリアン・ハフ、ダーモット・マルロニー

評価:★★




 本格派のロバート・デ・ニーロをドタバタさせて笑いを取ろうとする映画は、これで何本目だろうか。俳優としての野心は捨てたのか、デ・ニーロがまたもや絶頂期からは想像できない、下品ネタに塗れる。若手のザック・エフロンと絡ませたところで新風が吹くはずもなし…の『ダーティ・グランパ』だ。

 妻の葬儀の翌日、デ・ニーロは孫のエフロンと一緒にバカンスに出掛けて大暴れ。不謹慎で、汚らしく、性的で、やりたい放題の珍道中。監督がダン・メイザーだから多少はナンセンスの匂いがあるものの、基本はバカ騒ぎ万歳を叫ぶだけの話。

 デ・ニーロの暴走は案外こじんまりとまとめられる。エフロンにオナニーを目撃されるのが最初の見せ場。後はエフロンにカンチョーしたり、下手くそなラップを披露したり、片手腕立てをしたり…あたりがアピールポイントか。実はその行動自体は常識をちょっと外した程度の逸脱で終わる。結局「良いジイサン」で切り上げるのは役不足というものではないか。

 身体を張るのはエフロンだ。元アイドルが汚物や安酒に塗れ、ケツ丸出しのあられもない姿で卑猥に踊る。まあ、身体が自慢だからな…と寛容になれないのは、筋肉のつき方がシリアス過ぎて笑えないためだ。マッチョって人工臭が強くなると陶酔が透け透けになるのだ。それにやり過ぎは身体からシルエットの美しさを奪う。おかげでエフロン、どんな洋服を着ても似合わない。コスプレに見える!

 終幕、エフロンとゾーイ・ドゥイッチのロマンスを中心に置くあたりに脚本の限界が見える。「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」(06年)とは言わない。元気良く「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」(09年)方向にぶっ飛んでくれ。ハートや良心に寄り掛かるぐらいなら、デ・ニーロを担ぎ出さないでもらいたい。

 場をさらうのはエフロンやドゥイッチではない。デ・ニーロでもない。オーブリー・プラザだ。何とプラザ、デ・ニーロの相手役として登場。クライマックスではセックスシーンまで見せる。もちろんプラザがデ・ニーロの上に乗っかる。三白眼を活かし切った。デ・ニーロを手懐けても違和感がないのがスゴイ。色んな意味でデ・ニーロを食う。おそらくキワモノスレスレ路線でしばらくは独走状態だろう。





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