WORST 2016

2016年 WORST10


1. ロブスター “The Lobster”
 監督:ヨルゴス・ランティモス
 出演:コリン・ファレル、レイチェル・ワイズ、ジェシカ・バーデン
 秩序の崩壊や暴力の連鎖を振りかざしながら語られる愛の表情に閉口。物語を見下ろして悦に入る視線が腹立たしい。

2. 白い帽子の女 “By the Sea”
 監督・出演:アンジェリーナ・ジョリー
 出演:ブラッド・ピット、メラニー・ロラン、メルヴィル・プポー
 ヌーヴェルバーグへの中途半端な憧れが、カップルの諍いを傷の舐め合いに終始させる。陰鬱な匂いの充満にげんなり。

3. バットマン vs スーパーマン/ジャスティスの誕生 “Batman v Superman: Dawn of Justice”
 監督:ザック・スナイダー
 出演:ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル、ジェシー・アイゼンバーグ、ガル・ギャドット
 二大ヒーローが抱える苦悩に拘るあまり、自由に身動きできなくなる不幸。陰鬱至上主義の世界にカタルシスなし。

4. ザ・ガンマン “The Gunman”
 監督:ピエール・モレル
 出演:ショーン・ペン、イドリス・エルバ、レイ・ウィンストン
 話が転がりそうになると、決まって倒れ込む主人公。血の色が物語やアクションのスピードを殺す現実にもっと気を遣うべき。

5. 砂上の法廷 “The Whole Truth”
 監督:コートニー・ハント
 出演:キアヌ・リーヴス、レニー・ゼルウィガー、ググ・バサ=ロー、ガブリエル・バッソ
 取り上げられる案件の底の浅さにびっくり仰天。どんでん返しが間抜けを極め、それを得意気に語る演出に唖然。

6. スーサイド・スクワッド “Suicide Squad”
 監督:デヴィッド・エアー
 出演:ウィル・スミス、マーゴット・ロビー、ジョエル・キナマン
 人間臭さをアピールする悪党軍団の甘さに失望。まるで小悪党の余興。女たちは奮闘しているのに、男たち、だらしない!

7. ある天文学者の恋文 “La corrispondenza”
 監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
 出演:ジェレミー・アイアンズ、オルガ・キュリレンコ
 男が女に仕掛ける手の込んだ愛の伝達法が気持ち悪く、愛の深さというより愛の迷走。毎度お馴染みの精液臭、何とかして。

8. エンド・オブ・キングダム “London Has Fallen”
 監督:ババク・ナジャフィ
 出演:ジェラルド・バトラー、アーロン・エッカート、モーガン・フリーマン
 テロには屈しないという立派な志の裏に透ける「アメリカこそ最強の国だ!」という叫びに気分が悪くなる。米国の嫌な部分が前面に。

9. キング・オブ・エジプト “Gods of Egypt”
 監督:アレックス・プロヤス
 出演:ブレントン・スウェイツ、ニコライ・コスター=ワルドー、ジェラルド・バトラー
 プロヤスがかつて闇を魅力的に見せていたことを思うと、あまりにも衝撃的な安い視覚効果の嵐。話も人物も学芸会レヴェル。

10. シビル・ウォー キャプテン・アメリカ “Captain America: Civil War”
 監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
 出演:クリス・エヴァンス、ロバート・ダウニー・ジュニア、スカーレット・ヨハンソン
 いくら何でも主人公の思考回路が幼過ぎる。にも拘らずそちら寄りの演出。気がつけば掲げられたテーマも単純化され…。



■その他のWORST10選考作品
『幸せをつかむ歌』『フィフス・ウェイブ』『マクベス』『マネーモンスター』『ノック・ノック』『アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅』『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』『グランド・イリュージョン見破られたトリック』『アイ・ソー・ザ・ライト』『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』『エクスポーズ 暗闇の迷宮』



◆WORST ACTOR
 トム・ヒドルストン(アイ・ソー・ザ・ライト)
 ショーン・ペン(ザ・ガンマン)
 ダニエル・ラドクリフ(グランド・イリュージョン 見破られたトリック)
 キアヌ・リーヴス(ノック・ノック)
★アレクサンダー・スカルスガルド(ターザン:REBORN))

 スター性や演技力ではどうにもカヴァーできないもののひとつに、その俳優が持つ陽の個性と陰の個性のコントロールがある。スカルスガルドは間違いなく、陰の個性の持ち主で、それが大自然が広がるアフリカの大地に全くフィットしない。いくら身体が鍛え上げられても、その動きにアクションの快感を導くものが感じられないのも大いに問題。彼はどこまでも「ヴァンパイア」の人なのだ。


◆WORST ACTRESS
★アンジェリーナ・ジョリー(白い帽子の女)
 ナタリー・ポートマン(ジェーン)
 ジュリア・ロバーツ(シークレット・アイズ)
 メリル・ストリープ(幸せをつかむ歌)
 レニー・ゼルウィガー(ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期)

 ジョリーがどこまでも目立ちたがりの人だということは、「17歳のカルテ」でオスカーを受賞した頃から多くの人が知るところだけれど、それが悪い意味で演技に結実。ヌーヴェルバーグへの憧憬を丸出しにし、その一方で、自分をこれ以上ないくらいに美しく撮ることを優先した映画。何しろ彼女は監督も務めている。思うがままにコントロールできるのだ。相手役への興味のなさも如実。



【2016年WORST10をふりかえって】
 映画ファンにありがちなのは、ハリウッド大作をことごとく貶すくせに、インディーズの小品を神のように崇め奉る傾向だ。まあ、そうなってしまうのも分からないではないものの(自戒せねば)、作家が自分の世界に入り込みやすい分、失敗したときの小品は、大作の駄作以上に目も当てられない…というのはよくある話。2016年で言えば、作り手が自分のユニークな感性を自画自賛しているだけにしか見えない『ロブスター』は本当に辛かった。





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