ワタシが私を見つけるまで

ワタシが私を見つけるまで “How to Be Single”

監督:クリスティアン・ディッター

出演:ダコタ・ジョンソン、レベル・ウィルソン、レスリー・マン、
   アリソン・ブリー、アンダース・ホーム、ニコラス・ブラウン、
   ジェイソン・マンツォーカス、デイモン・ウェイアンス・ジュニア、
   ジェイク・レイシー、コリン・ジョスト、サラ・ラモス

評価:★★★




 時々若い頃の高木美保に見えることを忘れれば、ダコタ・ジョンソンはなかなか魅力的な女優だ。とても身体が柔らかいと言うか弾力があると言うか、とにかく過剰に細いハリウッド映画界の中において、思わず触れてしまいたくなる肉感性を具えている。洋服の上からでもそれ分かるのだ。さすが「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」(15年)のヒロインに選ばれただけある。『ワタシが私を見つけるまで』のジョンソンはたいして露出しない。けれど、身体にポイントを置いた佇まいには、やはり吸引力がある。

 物語は「セックス・アンド・ザ・シティ」(98~04年)を意識したところ大きいのではないか。ニューヨークで生きる四人のシングルガールが幸せを求めて右往左往する様。「都会でシングルとして生きる法」講座風の外観だ。女たちが次々男に出会い、ベッドを共にし、時に惹かれ合い、そして別れていく。下ネタもバンバン投入してあっけらかん。

 ただ、「SATC」よりもカジュアルと言うかオコサマと言うか。それはその毎日に切実さが感じられないからかもしれない。ここに出てくる人間は皆、都会を楽しむことに懸命になり、そしてそのためには恋をするしかない・セックスをするしかないと思い込んでいる。四人もメインの女がいるのだ。もっと恋愛以外の部分を掘り下げないとあんぽんたんに見える。ジョンソンは恋愛依存症の女、レベル・ウィルソンはパーティガール、レスリー・マンは母親になりたい女、アリソン・ブリーは出会い系にハマる女を演じる。その描き分けが雑ということ。彼女たちは皆、仕事に夢中になる場面すらない。女同士の連帯感も希薄だ。

 尤も、頭を空っぽにして観る分には何の問題もない。誰と誰がくっつくのか、この恋愛は上手くいくのか、大抵のロマンティック・コメディはそれが読めるわけだけれど(別に悪いことではない)、この映画は予想がつかない。着点が見えない面白さがある。今は愉快な関係でも、次の瞬間には「そんな些細なことで…」と言いたくなることをきっかけに終わってしまうこともしばしばだ。でも、それが沁みることもある。

 セリフも楽しい。「家は服と保管して、お風呂に入るところよ」。「限られた時間で街中と寝るのよ」。「メールの返事をするのは四時間後よ。それより早いと重い女と思われるのがオチ」。序盤でウィルソンが矢継ぎ早に口にする名言だ。それに呆れつつも納得してしまうジョンソンが可笑しい。

 ウィルソンの使い方には疑問あり。てっきり彼女にもドラマが用意されると思ったら、次から次へと男を変えるパーティガールとして、お笑い担当に終始する。彼女が抱える都会で生きる寂しさを感じさせるドラマを用意して欲しかった。太っちょな体型をものともしない「イイオンナ」キャラクターにはにんまりさせられるけれど…。





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