マイ・ベスト・フレンド

マイ・ベスト・フレンド “Miss You Already”

監督:キャサリン・ハードウィック

出演:トニ・コレット、ドリュー・バリモア、ドミニク・クーパー、
   パディ・コンシダイン、タイソン・リッター、
   フランシス・デ・ラ・トゥーア、ジャクリーン・ビセット

評価:★★




 最も印象に残るのは真夜中のヨークシャーの荒地で、ふたりがタクシーのライトに照らされながら歌い踊る場面だ。そして翌朝、そこで決定的な仲違いをする場面だ。トニ・コレットとドリュー・バリモア、子どもの頃からの親友ふたりの愛読書は「嵐が丘」なのだ。なるほどヨークシャーをこう使ったか。男が入ることのできない領域だ。面白い。

 コレットとバリモア、女ふたりの友情の物語。邦題同様、『マイ・ベスト・フレンド』のストーリーに新味はない。コレットはミュージシャンの夫と共に派手な人生。ブルネットのバリモアは労働者階級の夫と共にボートの上で暮らす。でもふたりは仲良しで、けれどそれが片方が乳癌にかかり、もう片方が妊娠したことで、妙な歪みを見せる。

 女同士の密な関係は生々しく映りやすい。本音が刺々しくぶつかることが多いからだけれど、キャサリン・ハードウィックはそれこそを撮りたかったようで、あたかもドキュメンタリーのようなカメラワークでふたりを凝視する。結果、滑稽な場面でもどこかひりひりとしたものを感じる映像に。好みの問題だろうけれど、あまり買わない。

 それにコレットが病に倒れるのが早過ぎる。女ふたりがいつもはどんな関係を築いていたのかダイジェストで処理されるだけなので、ふたりの身体に異変が起こってからの変化が、さほど伝わらない。自分が傷つくのに我儘に振る舞うばかりのコレットと、彼女の気持ちを察して忍耐強く見守るバリモアの関係が、最初から強力に出来上がってしまっているのだ。

 終幕は泣かせの乱れ打ち。二大女優の節度ある演技のおかげで不快さは免れるものの、やはり「死」を利用した涙腺刺激は話を安っぽくするものだ。バリモアがコレットの前で決して涙を見せず、毒を忘れることなく笑顔を見せるのは有り難いけれど…。

 それにしてもコレットとバリモアが同い年という設定は不思議な感じがする。実年齢を考えればあり得ない配役ではないのに。バリモアの子役時代が長く波乱万丈だったこともあるけれど、もっと大きな理由は、コレットの老け顔かもしれない。「ミュリエルの結婚」(94年)の頃から全然イメージが変わらない。バリモアがベティ・デイヴィスみたいになってきたのと比べると、うーん…。老け顔は最初から老けているから老けに強いのだ。





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