ジャック・リーチャー NEVER GO BACK

ジャック・リーチャー NEVER GO BACK “Jack Reacher: Never Go Back”

監督:エドワード・ズウィック

出演:トム・クルーズ、コビー・スマルダーズ、オルディス・ホッジ、
   ダニカ・ヤロシュ、パトリック・ヒューシンガー、ホルト・マッキャラニー、
   ロバート・カトリーニ、ロバート・ネッパー

評価:★★★




 相変わらずトム・クルーズはスター街道をひた走る。オープニング、夜のダイナーでジャック・リーチャーの帰還を告げる場面。何もそんなに気取らなくても良いだろうと思うものの、何ちゅーか、クルーズだとそれで正解なのだと納得してしまう。影の多いリーチャー役は陽の個性の強いクルーズにはさほど似合うものではない。それでも強引に見せ切ってしまうのだ。

 『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』はだから、ジャック・リーチャー映画ではなくトム・クルーズ映画として観るに限る。リーチャー特有のハードボイルドな雰囲気はバランスを欠くし、時に冷酷な立ち居振る舞いも馴染んでいるとは言い難い。けれど、クルーズはそれをねじ伏せて、いつものようにキラキラするのだ。笑顔を見せないままに。クルーズ映画の変化球ヴァージョンとして眺める。

 クルーズの肉体はいつも通り素早く、そして重みがあるのが素晴らしいところで、今回も無駄のない動きのいちいちに速度と重量感がある。前回目立たなかった全力疾走ショットも多く、その懸命なスタントにスターはこうでなくてはと膝を打つ。

 いつもとちょっと違うのはヒロインの活躍の比重が大きいことだ。コビー・スマルダーズがクルーズに負けず劣らずのスマートなキレで画面に蹴りを入れるのが頼もしい。「マトリックス」(99年)で出てきたときのキャリー=アン・モスのような雰囲気が気持ち良い。どこか懐かしさを感じさせるのはウィノナ・ライダーとジェニファー・コネリーをミックスしたような顔立ちだからか。フィービー・ケイツが入るときもある。

 スマルダーズの身体が良く動くので、彼女とクルーズのコンビネーション・アクションが増える。男と女が対等に渡り合い、かつ阿吽の呼吸でプロの仕事を連発。画面に抑揚をつけている。簡単なことのようだけれど、スマルダーズはクルーズについていくばかりか、そのスターオーラに呑まれなかった。偉い。ただし、クルーズよりは目立ちはしない。ほら、そこは主役を立てないとね。独特のお値段安め感がプラスに働いたか。

 それからリーチャーの「娘」役で出てくるダニカ・ヤロシュも良い。リーチャーを振り回す存在としても、リーチャーが人間味をこぼすきっかけを作る存在としても。ヤロシュもスマルダーズ程ではないにしても、アクションに貢献する。リーチャーがそれをハラハラ見守る。いや、リーチャーではなくクルーズと言うべきか。その表情はちゃんと「父」の顔になっていた。クルーズの素を目撃した気分だ。





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