December 30-1 2016, Weekend

◆12月第5週公開映画BUZZ


“20th Century Women”
 配給:A24
 監督:マイク・ミルズ
 Budget:-
 Weekend Box Office:$112,705(4) Great!
 OSCAR PLANET Score:88.7 BIG WAVE!!!
 Oscar Potential:作品賞監督賞脚本賞
           主演女優賞:アネット・ベニング
           助演女優賞:エル・ファニング
           助演女優賞:グレタ・ガーウィグ
           撮影賞、編集賞、美術賞衣装デザイン賞、作曲賞

“Hidden Figures”
 配給:20世紀フォックス
 監督:セオドア・メルフィ
 Budget:$25,000,000
 Weekend Box Office:$858,230(25) Great!
 OSCAR PLANET Score:84.6 BIG WAVE!!!
 Oscar Potential:作品賞監督賞脚色賞
           主演女優賞:タラジ・P・ヘンソン
           助演男優賞:ケヴィン・コスナー
           助演女優賞:キルスティン・ダンスト
           助演女優賞:ジャネール・モネイ
           助演女優賞:オクタヴィア・スペンサー
           撮影賞、編集賞、美術賞衣装デザイン賞
           録音賞、音響効果賞、作曲賞主題歌賞

夜に生きる “Live by Night”
 配給:ワーナー・ブラザース
 監督:ベン・アフレック
 Budget:$65,000,000
 Weekend Box Office:$36,928(4) zzz...
 OSCAR PLANET Score:47.5
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演男優賞:ベン・アフレック
           助演男優賞:クリス・クーパー
           助演男優賞:ブレンダン・グリーソン
           助演女優賞:エル・ファニング
           助演女優賞:シエナ・ミラー
           助演女優賞:ゾーイ・サルダナ
           撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞
           録音賞、音響効果賞、作曲賞

“Paterson”
 配給:アマゾン・スタジオ、ブリーカー・ストリート
 監督:ジム・ジャームッシュ
 Budget:-
 Weekend Box Office:$69,334(4) Good!
 OSCAR PLANET Score:91.4 BIG WAVE!!!
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:アダム・ドライヴァー


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 変則的にクリスマス当日に封切られた作品にも注目作続々。マイク・ミルズが手掛ける『20th Century Women』は、1979年サンタバーバラを舞台に、シェアハウスを営むヒッピー風シングルマザー、そこに住むエキセントリックな写真家、隣の家に住む少女という三人の女たちが愛と自由を求めて生きる様を描き出す。物語は少年の目を通して描かれるが、どうやらミルズの自伝的要素も含まれている模様。批評家は物語や人物をしっかりとした視点から見つめるミルズの演出に信頼を寄せていて、大変見応えのあるドラマが焼きつけられていると歓迎を隠さない。俳優陣のアンサンブルも素晴らしく、とりわけシングルマザーを演じるアネット・ベニングのパフォーマンスは短くない彼女のキャリアの中でも最高のそれだとされている。写真家役のグレタ・ガーウィグ、少女役のエル・ファニングも健闘。オスカーでは主演女優賞(ベニング)と脚本賞候補が期待されている他、場合によっては作品賞や助演女優賞(ガーウィグ)でも指名を受ける可能性を指摘されている。興行的にも強力な出足を見せていて、おそらく会員受けも悪くないと思われるが、果たして…。

 『Hidden Figures』は実話物。地球周回飛行を成し遂げた初の米国人飛行士ジョン・グレン。その功績の裏側で彼を支えた三人の数学者たちを描く。三人がアフリカ系女性であることがミソで、彼女たちをタラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー、そしてジャネール・モネイが演じる。歴史に残る偉大な出来事、それはたったひとりの人間により成し遂げられるわけではない。当たり前のことに光を当てることで紡ぎ出すドラマはハートウォーミングで、エネルギッシュ、そしてもちろんエモーショナル。衣装や美術等当時の雰囲気も楽しく、ヘンソンら俳優たちのパフォーマンスも大いに見もの。実話映画にありがちな堅苦しさはほとんどないとか。フィールグッドムービー的要素が強いため賞レース受けは難しいことは間違いないが、誰からも好かれる内容であることは確か(興行的にも拡大公開に期待の持てる充実のスタートを切っている)。オスカーで予想外の健闘を見せても不思議ではないだろう。とりわけ演技賞に注目が集まる。混戦状況を考えると主演女優賞のヘンソンは厳しく、助演女優賞のスペンサーとモネイが有力。ただ、スペンサーとモネイは票割れが懸念される。

 監督として高評価を得続けるベン・アフレックがデニス・ルヘインの小説の映画化に挑むのが『夜に生きる』。アフレックがルヘイン作品の映画化に臨むのは「ゴーン・ベイビー・ゴーン」(07年)以来、二度目のこと。禁酒法下のボストンを舞台に、ギャングの世界に足を踏み入れた青年が、対立組織の情婦と恋に落ちたことから大きく運命を変えていく…。俳優としてよりも監督としての評価が高いほどのアフレックの才能を考えると、当然今回も賞レースで旋風を巻き起こすほどの出来映えが期待されるわけだが、無念、アフレック監督作としてはこれまでで最も低い評価、はっきり言うなら酷評優勢に終わっている。狙ったはずのスケールの大きな犯罪映画としての側面に魅力は感じられず、案外こじんまりまとめられた印象。サスペンスやドラマは食い足りなく、作り手の自己満足で終わっているところが目立つという。強力キャストや衣装や美術を中心にした時代色は魅力的で、それにカヴァーされているとする指摘も少なくはないのだが…。この程度の判定では当然賞レース参戦は厳しく、現時点では全く目立っていない。組合賞からの巻き返しも難しいはず。製作費が6,500万ドルもかけられているのにも拘らず、興行的にも全く冴えない。弟のケイシーは主演男優賞レース絶好調だが、兄ベンにとってはほろ苦い冬になった。

 『Paterson』はニュージャージー州にあるパターソンという町に住むパターソンという名の詩人志望のバス運転手の日常を描き出すジム・ジャームッシュ監督作品。いかにも低予算で派手さのない作りではあるものの、ジャームッシュ映画ではそれが全くマイナスにならないのは周知の事実。今回も批評家はジャームッシュの依然フレッシュであり続ける情感豊かで詩的な演出に最大級の賛辞を送っている。主演男優に抜擢されたアダム・ドライヴァーもその世界観に見事に溶け込んでいる。ジャームッシュ映画は映画祭向きではあっても賞レース向きではないが、今回はいくつかの批評家賞で認められている。もしかしたらオスカーでも指名される?…という期待を抱いてしまうが、さすがにそこまで望むのは欲張りかもしれない。それにジャームッシュ映画はオスカーには似合わないのではないか。熱烈なファンのいるジャームッシュ映画らしく、興行成績は安定の結果を残している。





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