エクスポーズ 暗闇の迷宮

エクスポーズ 暗闇の迷宮 “Exposed”

監督:デクラン・デイル

出演:キアヌ・リーヴス、アナ・デ・アルマス、クリストファー・マクドナルド、
   ビッグ・ダディ・ケイン、ミラ・ソルヴィーノ

評価:★




 ふたつの物語が並行して描かれる。死亡した相棒の事件を捜査することになる刑事の物語。そして愛する人が戦時下にいるドミニカ系の女の物語。ふたつの物語がいつまで経っても交錯しないのに拍子抜け。『エクスポーズ 暗闇の迷宮』は犯罪スリラーのような出足を見せながら、宗教ドラマ方向に舵を切る。

 宗教色を強くするのは女の物語の方だ。ある夜、地下鉄で彼女は「奇跡」を目撃するのだ。人が空中に浮かんでいる!それから彼女は頻繁に、奇怪な何かに出会うようになる。この奇怪な何かが宇宙人にしか見えないところは突っ込むべきだろう。どうやら彼女にしか見えないそれは、何を意味しているのだろう。これは謎解きポイントだったらしい。

 ヒントは彼女が敬虔なクリスチャンであることだ。彼女の元には戦地から悲しい事実が届けられ、ほどなくして妊娠が判明する。彼とは一年も会っていないのに!彼女の身に何が起こったのか。物語は信じ難い出来事をあっさり受けれる彼女の姿を映し出す。そこに神の存在を仄めかしながら。もしかしたら敬虔なクリスチャンは、これだけで思うところが大きいのだろうか。

 彼女がヘンテコな目に遭っている間、キアヌ・リーヴス演じる刑事は硬い表情を崩さないままちんたら動き回る。一向に進まない捜査、そこに被さってくるのが、未亡人となった元相棒の妻のお騒がせな言動で、ミラ・ソルヴィーノがやさぐれ感を前面に押し出してうんざりさせる。

 結末に明かされる陳腐な真相。けれど、それ以上に驚くのは、刑事の視線を置いた意味が結局全く分からないためだ。もしかしたら現実的な刑事が登場したのは、娘だけの物語として描いた場合、突飛な展開についていけない観客を意識した苦肉の策なのだろうか。リーヴスは何のために出てきたのかという謎が残る。

 敢えて救いを挙げるなら、ヒロイン役のアナ・デ・アルマスが「ノック・ノック」(15年)のときとは打って変わって可愛らしく登場したこと、そして「女優」らしく見えることだ。聡明さが光り、動きも綺麗。リーヴスとの絡みが全然ないのが、今こそ勿体ない。さっさとリーヴスを彼女に近づけるべきだった。





ブログパーツ

blogram投票ボタン

スポンサーサイト

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

プロフィール

Author:Yoshi
Planet Board(掲示板)

旧FILM PLANET

OSCAR PLANET




since April 4, 2000

バナー
FILM PLANET バナー

blogram投票ボタン
blogram投票ボタン
人気ページ<月別>
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
最新トラックバック
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Friends
福☆こもろ