ウソはホントの恋の始まり

ウソはホントの恋の始まり “A Case of You”

監督:カット・コイロ

出演:ジャスティン・ロング、エヴァン・レイチェル・ウッド、キーア・オドネル、
   キーア・オドネル、ビジュー・フィリップス、ピーター・ディンクレイジ、
   シエナ・ミラー、ブレンダン・フレイザー、サム・ロックウェル、
   ヴィンス・ヴォーン、ピーター・ビリングスリー

評価:★★★




 ジャスティン・ロングは芽の出ない作家志望の青年で、彼がパン屋に務めるエヴァン・レイチェル・ウッドに一目惚れするところから恋が転がり出す。何とか接点を持ちたいロングは偶然を装ってウッドに接近する。その際、彼女好みの自分を作り上げる仕込みを忘れない。今はSNSの時代。彼女が何に興味を抱き、何に好感を持っているのか、アッという間に調べられるのだ。

 そう、『ウソはホントの恋の始まり』の恋模様にはストーカー的側面が存在する。けれど、それを気持ちが悪いと敬遠するのではなく、こういう気持ちも大切なときがあると肩を叩く。好きなことではなくても相手のために努力をする。それは本当の自分を偽ることかもしれない。勘違いの方向に向かっているのかもしれない。けれど、それこそが恋のパワーになるのだと。もちろんロングが犯罪の一線を越えることはない。

 …とまあ、この恋の特徴を書いても、そこにフレッシュな風が吹くわけではない。デートして、お互いを良く知って、でもだからこそ思い悩んで、喧嘩して…という男女関係のありふれた様子が綴られる。SNS作戦は手段に過ぎず、笑いはと言うと、ロングが無理をしてギターや柔道、ボルダリングや料理を始めるところにあるぐらいだ。

 勝負はロングとウッドのケミストリーで、そしてこれが悪くない。長い鼻の下がそう見せるのか、今冴えない男たちが自分を重ねられる男優として貴重なロング(ライヴァルはジェイ・バルチェルあたりか)。自分に自信がない彼の真心、それがありきたりな展開に運び込む温か味がイイ。

 それにこの手のタイプは美女が似合うのだ。真っ白な肌と尖った顎、ショートカットも似合うウッドは少々エッジの効いた個性の美女で、その彼女がロングと並んでも違和感がない。時折あのキアヌ・リーヴスに似ている瞬間があるのは…たぶん気のせい。ふたりの何と言うことのないデート場面が微笑ましい。今のキャリー・フィッシャーやキャスリーン・ターナーをオカズにする友人、キーア・オドネルも良いアクセント。

 ロングがおかしな態度を取ったことをきっかけに言い争いが始まる件が物語の山場になる。これがどう考えても不自然なのが無念だ。ロングの性格を考えると、あんな態度は絶対に変。ロングが自分の作品により「本当の自分」に気づくという展開に持っていくための犠牲になったか。ラストのダンス場面ももうひと盛り上がり欲しかったところだ。





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