ジョナ・ヘックス

ジョナ・ヘックス “Jonah Hex”

監督:ジミー・ヘイワード

出演:ジョシュ・ブローリン、ミーガン・フォックス、ジョン・マルコヴィッチ、
   マイケル・ファスベンダー、ウィル・アーネット、ウェス・ベントレー、
   マイケル・シャノン、アイダン・クイン、ジェフリー・ディーン・モーガン

評価:★




 まず、主人公のジョナ・ヘックスが面白味に欠ける。妻子を目の前で殺され、自分も瀕死の重傷を負った南北戦争の戦士。彼はクロウ族に助けられ、お尋ね者の賞金稼ぎとなる。原作はDCコミックとのことだけれど、このシリアスな設定のどのあたりにヒーロー的な要素を見出しているのか理解不能。実はヘックス、死の淵から蘇った際にある特殊な能力を見つけていて、これが個性と言えば個性になるのかもしれない。でもそれが、死者と話せるだけって言うんだから、なんと頼りないことか。「シックス・センス」(99年)かよ!

 ところでヘックスは痛めつけられたときに、顔に大怪我をしている。右頬が焼け爛れているのである。そんなわけで演じるジョシュ・ブローリンはメジャースタジオ作品初主演なのに、あんまり出ている意味が感じられない。それどころかやけどメイクの関係で、常に口から歯が見えていて、これが一見爪楊枝でも銜えているかのようなのが情けない。ニック・ノルティ風のタフさを身につけてきたブローリンだというのに、銃を乱射するばかりで、特別強くもなければ弱くもないという中途半端なところで切り上げられている。寡黙に淡々とコトを進める姿、これを渋いと見るべきだろうか。いや、やっぱり地味なだけだろう。

 さて、『ジョナ・ヘックス』は西部劇にコミックヒーローの要素を持ち込んだ映画である。…にも関わらず、映像からは西部の匂いがちっとも漂ってこないのが、とっても変。撮り方がやけに現代的なのだ。砂埃が待ったとしても、ファッション誌のグラビアみたい。色遣いもポップな味が軽いこと軽いこと。これをケレン味があると言い包めるほどの思い切りの良さがないのが問題だ。「ワイルド・ワイルド・ウエスト」(99年)ぐらいぶっ飛んでも良かったのでは。いや、「WWW」は駄作だけど。

 コミック原作なのに、アクションが平凡に処理されているのも腑に落ちないところ。銃で撃たれたら、撃たれた方はその場に崩れ落ちるのみというのにガックリくる。棺の中に隠れていた敵が突然現れ、しかし逆に撃たれて再び棺に崩れ落ちる…という冒頭のエピソードなど、これを象徴している。もっと劇画的に大胆に演出することができるだろう。銃で撃たれたら10メートル吹っ飛ぶだとか、爆発が起こったときには回転しながら人が飛んでいくだとか。何の工夫もない死者と話す場面も含め、バカバカしくて良いからもっと遊んで欲しかった。

 アクションシーンが暗くて分かり辛いのも残念。「雰囲気」を出しているつもりなのか、全く効果的ではない。作り手も暗過ぎると思ったのか、突如代わりに褐色ベースのイメージバトルが挿入される。ワーオ、目指すべきバカバカしさを間違えていると思う。

 脇役が妙に豪華だ。ジョン・マルコヴィッチを筆頭に、どう考えても才能を浪費している俳優たちが次から次へ。ほとんど唯一作品に見合ったミーガン・フォックスは、全く西部の女に見えないのが笑える。そして驚くべきはそのウエストの細さだ。スゴイ!出るべきところがあれだけしっかり出てて、ウエストはこの細さ!ウィノナ・ライダーもビックリだ。フォックスのウエストのみが見ものという映画なのかもしれない。





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