高慢と偏見とゾンビ

高慢と偏見とゾンビ “Pride and Prejudice and Zombies”

監督:バー・スティアーズ

出演:リリー・ジェームズ、サム・ライリー、ジャック・ヒューストン、
   ベラ・ヒースコート、ダグラス・ブース、マット・スミス、
   チャールズ・ダンス、レナ・ヒーディ、エリー・バンバー、
   ミリー・ブレイディ、スーキー・ウォーターハウス、サリー・フィリップス、
   エマ・グリーンウェル、エヴァ・ベル、アシュリング・ロフタス、
   チャーリー・アンソン、モーフィッド・クラーク

評価:★★




 リリー・ジェームズがやっぱり可愛い。ブルネットよりブロンドの方が百倍似合うと思うけれど、やっぱり可愛い。コスチューム・プレイもこれまで同様ハマる。ジェームズが演じるのは、ミスター・ダーシーと共に文学好きに愛され続けるエリザベス・ベネット。ただし、様子はちょっと違う。『高慢と偏見とゾンビ』とタイトルにもあるように、この世界観にはゾンビが当たり前のように存在するのだ。

 斯くしてエリザベスは姉のジェインや妹たちと共にゾンビと戦う。何と中国仕込みの武術を用いる。かさばるあのドレスの下に銃とナイフを忍ばせ、飛んで跳ねての大奮闘。五姉妹が並んでポーズをキメるショットが可笑しいの何の。ジェームズが見せるアクションは素晴らしい振り付きだ。強い女、イイヨネ。

 …とまあ、出足は快調だったものの、失速するのは早い。大胆不敵なプロットに満足し、そこから更なる飛躍(魅力的な逸脱と言い換えても良い)が見られないのだ。いきなりゾンビがいる世界についてナレーションが入るのが、作品の限界を象徴していたかもしれない。

 ジェーン・オースティンが創り上げた「高慢と偏見」の世界にゾンビを放り込んだらどうなるか。あのエリザベスとダーシーの焦れったい恋がどうなるか。縛りのあるそこに妙味があるはずなのに、反対に、ゾンビの世界にエリザベスとダーシーがいたら…という自由度が高過ぎて必然的に散漫になる方法が採られているのだ。エリザベスとダーシーを借りてゾンビを語っているように見える。

 アクションが音と編集に頼ったショック演出に装飾されているのも興を削ぐ。大音量で驚かし、哀れなゾンビたちが残酷に首を刎ねられ、頭を吹っ飛ばされるのを見せられるばかり。時代劇ではあっても、ハリウッドの低俗アクションと同じ匂い。

 でもまあ、エリザベスとダーシーの喧嘩が格闘シーンになるのには笑う。エリザベスはダーシーにも負けない戦闘能力の持ち主だから手加減なし。ついでにキスしちまえよ!と無責任に茶々を入れながら、喧嘩という名のいちゃこきを見ていられる。いや、本当に見たいのは、エリザベスとダーシーのどちらかがゾンビになったらどうなるのか…ってことだったりするのだけど…。





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