November 4-6 2016, Weekend

◆11月第1週公開映画BUZZ


“Loving”
 配給:フォーカス・フィーチャーズ
 監督:ジェフ・ニコルズ
 Budget:-
 Weekend Box Office:$159,615(4) Great!
 OSCAR PLANET Score:82.8 BIG WAVE!
 Oscar Potential:作品賞監督賞脚本賞
           主演男優賞:ジョエル・エドガートン
           主演女優賞:ルース・ネッガ
           助演男優賞:マイケル・シャノン
           撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、作曲賞

“Hacksaw Ridge”
 配給:サミット・エンターテイメント
 監督:メル・ギブソン
 Budget:$45,000,000
 Weekend Box Office:$15,190,758(2886)
 OSCAR PLANET Score:81.0 BIG WAVE!
 Oscar Potential:作品賞監督賞脚本賞
           主演男優賞:アンドリュー・ガーフィールド
           助演男優賞:ルーク・ブレイシー
           助演男優賞:ヴィンス・ヴォーン
           助演男優賞:ヒューゴ・ウィーヴィング
           助演男優賞:サム・ワーシントン
           助演女優賞:レイチェル・グリフィス
           助演女優賞:テリーサ・パーマー
           撮影賞編集賞美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞録音賞音響効果賞作曲賞

ドクター・ストレンジ “Doctor Strange”
 配給:ディズニー
 監督:スコット・デリクソン
 Budget:$165,000,000
 Weekend Box Office:$85,058,311(3882) Great!
 OSCAR PLANET Score:79.7
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演男優賞:ベネディクト・カンバーバッチ
           助演男優賞:キウェテル・イジョフォー
           助演女優賞:レイチェル・マクアダムス
           助演女優賞:ティルダ・スウィントン
           撮影賞、編集賞、美術賞衣装デザイン賞メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞録音賞音響効果賞、作曲賞

“Trolls”
 配給:ドリームワークス
 監督:マイク・ミッチェル、ウォルト・ドーン
 Budget:$120,000,000
 Weekend Box Office:$46,581,142(4060) Great!
 OSCAR PLANET Score:65.1
 Razzie Potential:アニメーション映画賞、主題歌賞


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 賞レースの一角を占めることが期待される『Loving』が登場。1950年代、人種問題の影を引きずるヴァージニア州を舞台に、白人男性と黒人女性のカップルが結婚したことから投獄されるまでに事態が悪化する様を描き出す。カンヌ国際映画祭では無冠に終わったものの、大変大きな反応を獲得していた一品で、これまでも高評価作品を連発しながらも賞レースではさほど目立ってこなかったジェフ・ニコルズが遂にオスカーに絡んでくるのではないかと見られている。カンヌ同様、批評家の反応は熱狂的。アメリカ史に影を落とす人種問題にこれまでになかった方向から斬り込み、我々の日常のすぐ傍にある見逃すべきではない痛みを丁寧に掬い上げている。また、主役男女を演じるジョエル・エドガートンとルース・ネッガはキャリアベストと言って良い賛辞を獲得。既にある程度の知名度を得ていたエドガートンは更なる飛躍は確実。無名に近いネッガはこれにより映画女優として一気に羽ばたくことが期待されている。もちろん賞レース参戦は間違いないところで、作品賞、主演男優賞、主演女優賞、脚本賞で存在感を発揮しそうな気配濃厚(とりわけネッガへの視線が熱い)。それを後押しするかのように、興行成績も4館で封切られ、一館あたり約40,000ドルという猛烈な出足になっている。賞レースシーズンに向けて息の長い興行を期待したい。

 メル・ギブソン監督の『Hacksaw Ridge』も賞レース参戦が噂されている。第二次世界大戦、沖縄戦を背景に、宗教的理由から兵役を拒否するも、衛生兵として従軍し多くの仲間たちを救ったエドモンド・ドスなる人物を描く戦争ドラマ。こちらはヴェネチア国際映画祭でプレミア上映され、やはり絶賛評を引き出した。アメリカでの反応も上々で、実在した平和主義者の偽りない信念や勇気が誠実に焼きつけられているとのこと。それは今という時代に語り継がれる価値のあるものであり、ドスへの敬意も感じられる。演じるアンドリュー・ガーフィールドの無垢な魅力も役柄に見事にハマっている。この映画の賞レースポイントは何と言っても、ギブソンが監督だということ。舌禍事件によりすっかり評判を落としてしまい、ほとんど干されたような状態になっていたギブソンが、再評価されるのか否か。舌禍事件からは既に10年が経過、既に過去のことだという空気を作り出すことができれば、主要部門を含め、レース参戦となっても全くおかしくないだろう。投票者たちの心理を予測する材料になるBox Officeはと言うと、こちらもまずまずの結果。決して華々しいオープニングとは言えないものの、集客に結びつき難い題材を考えれば、悪くない。

 マーヴェル・コミックの映画化はまだまだ続き、今度は『ドクター・ストレンジ』が登場。不慮の事故で両手の機能を失った外科医が、藁をも縋る思いで探し出した魔術の力により特別な力を得る。彼は力を外科医として使うかヒーローとして使うか思い悩む。「アベンジャーズ」加入も視野に入っているという意味でも、ドクター・ストレンジを演じるベネディクト・カンバーバッチのスターパワーを証明するためというという意味でも重要な一作。マーヴェルもディズニーも評価に神経質になっていたはずだが、批評家の圧倒的大多数が上質のエンターテイメントだと太鼓判を押してホッと一安心。ひょっとすると世間的な知名度はそれほどでもないかもしれないヒーローを取り上げ、しかしその中に潜む可能性を最大限活かした作り。異色の経歴を持つヒーローの苦悩と活躍が、ドラマティックかつ娯楽要素満載に描き出され、とりわけコミックファンじゃない観客にも受け入れられるだろうと歓待を受けている。カンバーバッチも実に楽し気にコミックの世界観に身を捧げているとのこと。賞レースに絡むタイプの映画ではないが、視覚効果賞を始め、技術部門で予想以上の健闘が期待できるかもしれない。また、興行成績は8,505万ドルという見事という他ないオープニング成績を叩き出した。マーヴェルはまた新たなドル箱シリーズを手にしたと見て良い。

 アニメーションからは『Trolls』が封切りへ。。トロールのプリンセスと仲間たちが、謎の怪物からトロールの村を守るべく奮闘する様を描く。このところあまり元気がないドリームワークスだが、批評家の反応はまずは悪くない。カラフルに色分けされたトロールたちの奮闘が、子どもたちに受けるだろう笑いをたっぷり含みながら浮上。呑気に気楽に楽しめるキャンディのようなアニメーションに仕上がっているという。また、この作品の最大の強みは、春に映画のサントラからの第一弾シングルとしてリリースされた「Can't Stop the Feeling」がメガヒットになったこと。声優も務めるジャスティン・ティンバーレイクによるキャッチーなダンストラックで、老若男女に支持されている。尤も、作品自体は大人の鑑賞に耐え得るかというと、疑問の声が大きいが…。アニメーション映画賞レース参戦は、可能性はゼロではないが、難しいだろう。興行的には上々の滑り出し。続編ができてもおかしくないか。





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