SEX, LOVE & セラピー

SEX, LOVE & セラピー “Tu veux... ou tu veux pas?”

監督:トニー・マーシャル

出演:ソフィー・マルソー、パトリック・ブリュエル、アンドレ・ウィルム、
   フランソワ・モレル、フィリップ・ルルーシュ、シルヴィー・ヴァルタン

評価:★★




 パトリック・ブリュエルはセックス依存症でありながら夫婦専門のセックス問題を扱うセラピストで、ソフィー・マルソーがその彼のアシスタントとなるセックス大好きウーマン。この言い方は適切でないと承知しつつ使うと、ふたりはタイプの違うセックスモンスターだ。ふたりは惹かれ合う。セックスに問題を抱えた彼らを笑い飛ばすことはできるだろうか。

 いや、『SEX, LOVE & セラピー』のテーマをもっと噛み砕けば、追求するものを更に狭められる。「ソフィー・マルソーのようなイイオンナが迫ってきても、あなたは性的欲求を抑えることができるだろうか」だ。ふむ、ブリュエルのような一見冴えないオッサンが相手役なのはそういうわけだ。

 もちろんマルソーを魅力的に撮ることが重要になる。五十路が近くなったマルソーは目周りに疲れが見え(ややレニー・ゼルウィガー的お直し感あり)、頬の肉はすっかり落ち、おでこを前髪で隠すことを徹底する。マルソーと言えど、老けることには抗えない。それでも「イイオンナ」に無理はない。マルソーの場合、いやらしく迫ったとしても喜劇色が強く出るのが特徴で、これがエマニュエル・べアールならシリアスになり過ぎるし、シャルロット・ゲンズブールならアンニュイな方向に迷い込むことだろう。つまりマルソーがヒロインであるおかげでコメディの体裁を守っていられる。

 マルソーとブリュエルは喧嘩しながら距離を縮めたり広げたりを繰り返す。ロマンティック・コメディの基本だ。仕事柄色んな状況をロールプレイしたり、性の問題を抱えた患者たちの告白を聞くことが、ふたりの刺激剤となる。セックス依存症も含め、笑い飛ばして良いことかと居心地悪く感じなくもないものの、好感度の高い掛け合いのおかげで、のんびり見てられるのは良い。

 ただ、ブリュエルがセックスに抵抗する感じはもっと大袈裟に飾り立てても良かったし、マルソーをもっとガンガン攻めさせても良かった。過激に走り過ぎないようにしたのは、おフランスの自制心か。あぁ、でもマルソーが妄想で目に入る男たちを片っ端から素っ裸にする癖は絶対もっと膨らませるべきだった。男の裸の滑稽さも良く分かる。

 クライマックスが可笑しい。自分との関係を拒むブニュエルに憤慨したマルソーが、セックス依存症患者のグループセラピーの場で真実を知る件。セックス大好きマルソーは、ブニュエルが12カ月も禁欲生活を送っていたと知り、ほとんど感動してしまうのだ。マルソーの軽さが生きる。ブニュエルもそれを受け止める。ベッドに直行するふたりが微笑ましい。





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