セブンス・サン 魔法使いの弟子

セブンス・サン 魔法使いの弟子 “Seventh Son”

監督:セルゲイ・ボドロフ

出演:ベン・バーンズ、ジェフ・ブリッジス、ジュリアン・ムーア、
   アリシア・ヴィキャンデル、オリヴィア・ウィリアムス、
   アンチェ・トラウェ、ジャイモン・ハンスゥ、キット・ハリントン

評価:★★




 酒場で酔っ払いのオッサンが管を巻いている。若者がそのオッサンに風雲急を告げる鐘が鳴っていることを伝える。やややっ、目を凝らせばオッサンはジェフ・ブリッジスではないか。我に返るブリッジス。オッサンの風貌は仮の姿。実は魔法使いマスターこそがその正体で、そこで派手な立ち回りを演じて実力の程を見せつける。冴えない佇まいに騙されるな。ブリッジスは強い。亀仙人かよ!というのが正しい突っ込みだ。

 『セブンス・サン 魔法使いの弟子』はブリッジスが弟子のベン・バーンズを鍛え、共に悪い魔女をやっつける話だ。ニコラス・ケイジも同じことをしていた記憶があるものの、まあ、気にするべきではないだろう。ブリッジスがバーンズを鍛える、その修行内容が味気ない。剣やナイフの使い方やら薬や魔物の知識やら、そんなのを学校のようなスタイルで教えられてもなぁ。

 …と言うわけで、やっぱり胸躍るのは実戦だ。ところがどっこい、これがまた、さほど興奮を誘わない画の羅列で拍子抜け。視覚効果の質がよろしくないのも一因ではあるものの、いざというとき、魔女たちがドラゴンに変身してしまうのが最も興を削ぐ。人間の面影まるでなし。従える魔物たちもどこかで見たように無個性で揃えられ、「ロード・オブ・ザ・リング」(01年)や「ハリー・ポッターと賢者の石」(01年)に出てきても違和感はないだろう。バーンズの予知夢能力が全く活かされないのもどうか。

 ここに放り込まれるのが魔女と人間の許されない恋というヤツで、しかも師弟それぞれに用意される。そう、「ロミオとジュリエット」的関係が戦いを一層盛り上げる!…はずだったものの、これまたタメの利かせ方が効率的でないからか、吸引力に乏しい。バーンズとアリシア・ヴィキャンデルはまだ良い。より問題はブリッジスとジュリアン・ムーアだ。かつて恋人同士だったという設定、ちっとも背景に映えず。

 惜しい。そう、ブリッジスとムーアと言ったら「ビッグ・リボウスキ」(98年)のふたりではないか。久々の再会だと言うのに、方や亀仙人的魔法使い、方や化粧の濃い魔女、視覚効果の嵐の中で睨み合うだけとはこれいかに。別に「ビッグ・リボウスキ」への目配せなんて要らないから、名優に相応しい演出で飾り立てて欲しい。

 特にムーアは気の毒で、肝心なときは大抵ドラゴンに化けている。いくらムーアがセリフ回しで凄みを出しても、ドラゴンに化けられると画面の活気が落ちて仕方ない。最期の描写もあまりに呆気ないのではないか。魔女の執念深さや悍ましさ、呪い殺されるような寒々とした気配。結局ムーアにはそれを見せる場すら与えられなかった。





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