October 14-16 2016, Weekend

◆10月第2週公開映画BUZZ


ザ・コンサルタント “The Accountant”
 配給:ワーナー・ブラザース
 監督:ギャヴィン・オコナー
 Budget:$44,000,000
 Weekend Box Office:$24,710,273(3332) Good!
 OSCAR PLANET Score:53.4
 Oscar Potential:主演男優賞:ベン・アフレック
           助演男優賞:J・K・シモンズ
           助演女優賞:アンナ・ケンドリック
           録音賞、音響効果賞、作曲賞

マックス・スティール “Max Steel”
 配給:オープンロード・フィルムズ
 監督:スチュワート・ヘンドラー
 Budget:$5,000,000-10,000,000
 Weekend Box Office:$2,182,216(2034) zzz...
 OSCAR PLANET Score:13.4 BIG BOMB!
 Razzie Potential:作品賞監督賞脚本賞
           主演男優賞:ベン・ウィンチェル
           助演男優賞:アンディ・ガルシア
           助演女優賞:マリア・ベロ

“Christine”
 配給:ザ・オーチャード
 監督:アントニオ・カンポス
 Budget:-
 Weekend Box Office:$11,744(1)
 OSCAR PLANET Score:76.1
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演女優賞:レベッカ・ホール
           編集賞

“Certain Women”
 配給:IFCフィルムズ
 監督:ケリー・ライヒャルト
 Budget:$2,000,000
 Weekend Box Office:$65,230(3) Good!
 OSCAR PLANET Score:86.9 BIG WAVE!
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           助演女優賞:ローラ・ダーン
           助演女優賞:クリステン・スチュワート
           助演女優賞:ミシェル・ウィリアムス

“Kevin Hart: What Now?”
 配給:ユニヴァーサル
 監督:レスリー・スモール、ティム・ストーリー
 Budget:$9,900,000
 Weekend Box Office:$11,767,210(2567)
 OSCAR PLANET Score:69.3
 Oscar Potential:ドキュメンタリー映画賞

シン・ゴジラ “Shin Godzilla”
 配給:ファニメーション・フィルムズ
 監督:庵野秀明
 Budget:15億円
 Weekend Box Office:$455,036(13) Good!
 OSCAR PLANET Score:72.6
 Oscar Potential:視覚効果賞


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 近年は監督としての躍進が続くベン・アフレックが俳優として勝負に出たのが『ザ・コンサルタント』。田舎町で会計士をしながら、実は暗殺者としての顔も持ち合わせる男が主人公。ある日、巨大企業の財務調査を請け負ったことから命を狙われる様が描かれる。一部では賞レースのダークホースなのではないかとの声も挙がっていたスリラーだが、単純な娯楽映画以上のものではなく(もちろんそれは悪いことではない)、賞レースシーズンに顔を見せることはまずない。問題は作品自体の評価が伸びていないことで、アフレックは献身的なパフォーマンスで意外に役柄にハマっているものの、手当たり次第に演出されるアクション描写は雑に映り、あるべきサスペンスも十分に引き出されていないという批評が大勢を占めている。駄作だと完全否定した評はほとんどないものの、期待以下の結果と言えるだろう。ただし、映画ファンには娯楽作として十分な質があると判断されたようで、週末成績は2,471万ドルに上っている。もしロングヒットになるようなことがあれば(出口調査の反応は上々)シリーズ化も見込めるが、さすがにそれは難しいか。まあ、スター、アフレックにとって悪い一本ではない。

 『マックス・スティール』は世界的玩具メーカー、マテル社のアクションフィギュアシリーズを映画化したもの。「トランスフォーマー」シリーズの成功に倣ったかのような企画だが、批評家からはこてんぱんに叩かれていて、ほとんど同情してしまう罵声を浴びせられている。最新の特撮技術が投入されているのに古臭く、編集や撮影も大いに斑があり、物語はあってないようなもの。今年最低レヴェルの判定を下されていると言っても過言ではない。また、2,000を超える上映館を用意されながら、218万ドルしか稼げなかったのも厳しいところで、悪評にすら気づいてもらえないというのが正しい状況かもしれない。ラジー賞がまるで存在感のないこの映画を気に留めるか、やや疑わしいが、その資格は十分に備えていると言って良いだろう。本作で脇を固めてしまったマリア・ベロやアンディ・ガルシアは気の毒と言う他ない。

 『Christine』はサンダンス映画祭で話題を呼んだ一本。1970年代フロリダ、恋人や仕事に恵まれず、健康的にも問題があるTVレポーター、クリスティン・チュバックを描く人間ドラマ。精神的にも肉体的にも追い詰められた彼女は、テレビの生放送中に公開拳銃自殺で絶命する。そこに至るまでの顛末を演じるのがインディーズ界で絶大なる人気を誇るレベッカ・ホールで、圧倒的大多数を占める肯定評はホールの演技に支えられた作品だとするものが大半。ヒロインが感じる苦悩や痛みがじわじわと沁み入る演技で、彼女にシンパシーを寄せずにはいられなくなるのだという。賞レース参戦があっても全くおかしくない賛辞と言える。ただ、配給会社は賞レースに強いとは言えず、その点が大いに気がかり。インディペンデント・スピリット賞で認められる可能性は高いが、オスカーやゴールデン・グローブ賞となると苦戦を強いられるかもしれない。何とか批評家賞で目立っておきたいところだが、上映館が一館しか用意されなかったあたり、話題性不足を象徴しているか。

 インディーズ映画シーンで重要な活躍が続くケリー・ライヒャルト監督の最新作となるのが『Certain Women』。マイリー・メロイの短編小説の映画化になる。モンタナの美しい山間に住む三人の女性の生き方をアンサンブルで描くもの。ライヒャルト映画と縁が深いミシェル・ウィリアムスが新しく購入した家のことに頭一杯で、夫との関係が悪化する主婦役。ローラ・ダーンがクライアントの相手にてこずる弁護士役。クリステン・スチュワートが牧場の手伝いをする女性に恋をする教師役。批評家は変わったところのない市井の人の心の風景を繊細なタッチで描き出すライヒャルトの確かな演出力を大いに讃えていて、三大女優もライヒャルトの期待に応える見事な演技だという。今年最高評価を受けたインディーズ映画の一本に数えて良いだろう。オスカーに絡むには作品規模が小さい上、配給のIFCフィルムズは賞戦略に長けていないが、気に留めておきたい。ただ、本作は劇場公開より先に配信公開が始まっていて、それゆえオスカーレース参戦資格を得られない可能性があるらしい。なお、興行的には悪くない出足になっている。





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