ダーティー・コップ

ダーティー・コップ “The Trust”

監督:アレックス・ブリューワー

出演:ニコラス・ケイジ、イライジャ・ウッド、スカイ・フェレイラ、
   イーサン・サプリー、ジェリー・ルイス

評価:★★★




 冒頭、刑事ニコラス・ケイジは上司から、証拠品・押収品の中にあったトラクターを手に入れるよう命じられる。警察に集まるブツは選り取り見取りなのだ。せこい!某前東京都知事もびっくりだ。ケイジもそのせこさにウンザリしていたのだろう。俺はもっとデカいことをやってのけるぞとばかりに、ある計画に着手する。

 そうして決行される、どこぞやの金庫にあるはずの何かを奪う作戦が、傍から見れば上司のせこさに毛が生えた程度にしか見えないのが、哀しくも可笑しい。ケイジは情報を集めるため、ホテルマンとして潜入捜査までする。

 ホテルマン・スタイルが見事にケイジに似合わない。おまけにホテルマンとして手に入れたチップが、刑事の給料より断然多いというオチつきだ。こういうマヌケを物にしてしまうところ、実はケイジがケイジである理由だろう。『ダーティー・コップ』なんて邦題がついているものの、狂気に付随する可笑しみ、それを味わえるところに価値がある。

 もちろんケイジが静かなる暴走を始めるところは見ものだ。ワルを演じるときのケイジはハイテンションで通すことが多いものの、ここではむしろ、悪の気配を冷静沈着なところへ落とし込む。そこに摩擦を生じさせ、可笑しみをじりじりと生み出しているように見える。ケイジの新技だ。

 ケイジは相棒がいる。イライジャ・ウッドだ。ウッドとケイジが協力してコトを運ぶ描写にはバディ映画のノリがあって楽しい。ウッドが受け上手で、ケイジの思い込んだら一直線的演技を良く立てている。ドリルをわざわざドイツから取り寄せたり、その資金を調達するため別の悪事を決行したり…妙に憎めないふたり。

 終幕のウッドの動かし方は大いに疑問だ。善の存在としてウッドを目覚めさせるのが決定的に安易だし、変態的側面を開花させている近年のウッドを活かすことができていない。ケイジの狂気にはウッドの変態をぶつけるのが正解なのだ。狂気と変態がすぐ傍にあるのに衝突しないだなんて、勿体ないとはこのことだ。





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