September 30-2 2016, Weekend

◆9月第5週公開映画BUZZ


“Deepwater Horizon”
 配給:サミット・エンターテイメント
 監督:ピーター・バーグ
 Budget:$156,000,000
 Weekend Box Office: $20,223,544(3259)
 OSCAR PLANET Score:75.9
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:マーク・ウォルバーグ
           助演男優賞:ジョン・マルコヴィッチ
           助演男優賞:カート・ラッセル
           助演女優賞:ケイト・ハドソン
           撮影賞、編集賞、美術賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞録音賞音響効果賞、作曲賞

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち “Miss Peregrine's Home for Peculiar Children”
 配給:20世紀フォックス
 監督:ティム・バートン
 Budget:$110,000,000
 Weekend Box Office:$28,871,140(3522) Good!
 OSCAR PLANET Score:60.4
 Oscar Potential:主演男優賞:エイサ・バターフィールド
           主演女優賞:エヴァ・グリーン
           撮影賞、編集賞、美術賞衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞

“Masterminds”
 配給:リラティヴィティ・メディア
 監督:ジャレッド・ヘス
 Budget:$5,000,000
 Weekend Box Office:$6,541,205(3042) zzz...
 OSCAR PLANET Score:48.5
 Golden Globe Potential:主演男優賞:オーウェン・ウィルソン
                主演男優賞:ザック・ガリフィアナキス
                主演女優賞:クリステン・ウィグ
                助演男優賞:ジェイソン・サダイキス
                助演女優賞:レスリー・ジョーンズ
                助演女優賞:ケイト・マッキノン

“American Honey”
 配給:A24
 監督:アンドレア・アーノルド
 Budget:$3,500,000
 Weekend Box Office:$75,370(4) Good!
 OSCAR PLANET Score:81.8 BIG WAVE!
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演女優賞:サーシャ・レイン
           助演男優賞:シャイア・ラブーフ

“Denial”
 配給:ブリーカー・ストリート
 監督:ミック・ジャクソン
 Budget:-
 Weekend Box Office:$102,101(5) Great!
 OSCAR PLANET Score:67.3
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演女優賞:レイチェル・ワイズ
           助演男優賞:ティモシー・スポール
           助演男優賞:トム・ウィルキンソン
           編集賞、作曲賞


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 『Deepwater Horizon』は、「ローン・サバイバー」(13年)でよほど気が合ったのか、この後も『Patriots Day』でのコラボレーションが控えるピーター・バーグ監督とマーク・ウォルバーグによるアクション・ドラマ。2010年、メキシコ湾で起こった史上最悪と言われる原油流出事故に関わった人々の戦いを描く。所謂実話映画だが、堅苦しく真面目な作りになっていないのがミソ。批評家筋も、人為的ミスが原因で起こった災害の中にヒューマンなドラマをたっぷり盛り込み、視覚的にもハリウッドらしい極めて効果的な画が連続すると歓迎している。人間ドラマとしてもアクション・スリラーとしても上々の出来とのこと。エンターテイメント寄りの作りゆえ賞レースで目に留められる可能性は低いだろうが(技術部門にはチャンスあり)、映画ファンなら注目しておきたい一本と言えるだろう。ただ、莫大なる製作費を考えると、興行的にはあと最低でも1,000万ドルは積み上げたかったところ。

 ティム・バートン監督がランサム・リッグズのベストセラーを映画化したのが『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』。特別な力を持つ子どもたちが暮らす隠れ家を発見した少年の冒険を描くファンタジー。なるほどバートンのヴィジュアルセンスに見合った題材と言えそうで、肯定評の多くは、奇抜で、それでいて美しい画面設計に魅了されたものが大半。ただ、それでも絶賛を贈る評が皆無となっているのは、物語と展開にはヴィジュアル以上の楽しさがないため。良くも悪くもヴィジュアルが目立つ仕上がりということだろう。なお、子どもたちの上に立つエヴァ・グリーンには一定の賛辞が集まっている感(グリーンはすっかりエキセントリックなイメージが定着。似たタイプの女優がいないため、現在美しく怖い役柄がハマる女優としては独走状態に入っている感)。賞レースチャンスは美術賞、衣装デザイン賞に限られると思われる。興行的にはなかなかの好スタート。まずは製作費の国内回収を目指したい。

 コメディでは『Masterminds』が封切りへ。1997年に実際に起きた実話をベースにした犯罪物。現金輸送車のドライヴァーたちが1,700万ドルを盗もうと計画することが起きる出来事を、FBIや謎のヒットマンも交えて描き出す。配給会社の経営トラブルの煽りを受けて公開の目途が立たなかったことが伝えられている作品だが、批評家はそれに同情を寄せることなく、厳しい言葉を並べている。事実は小説よりも奇なり…を地で行く風変わりなストーリーに強力コメディアンたちが集められたものの、演出は抑揚に乏しく、ギャグの散りばめ方が雑なためちっとも弾けないという意見が支配的。要するに笑えないということで、これはコメディでは致命的だろう。もちろんゴールデン・グローブ賞に絡むこともないだろう。オーウェン・ウィルソンやザック・ガリフィアナキスには厳しい評価。好調クリステン・ウィグも『ゴーストバスターズ』の後にこれでは…。興行的にも極めて厳しい結果に終わっている(ただし低予算ゆえ赤字にはならない)。

 インディーズ映画『American Honey』はカンヌ国際映画祭で賛否が割れながらも審査員賞を受賞した注目作。貧困家庭から飛び出した少女が雑誌を訪問販売する者たちに旅に同行することになり…というストーリー。アメリカの批評家の反応は好意的なものが大半で、リスクを冒してでも型にハマらないカミング・オブ・エイジストーリーを目指したのが新鮮に映るのだという。決して狙いが全て巧く機能はしていないとも言われているが、粗削りな面白さがあるということかもしれない。賞レースではインディペンデント・スピリット賞、或いはゴッサム賞に絡む可能性があるのではないか。とりわけ主演女優サーシャ・レインには注目をしておきたいところ。興行的も充実のスタートを切っているのが頼もしい。

 同じく小品の『Denial』は、歴史家デボラ・E・リップシュタットとホロコースト否定論者デイヴィッド・アーヴィングの法廷対決を描く人間ドラマ。レイチェル・ワイズ、トム・ウィルキンソン、そしてティモシー・スポール。英国を代表する俳優たちの演技合戦が売りになる。批評は悪くはなく、ワイズの強力パフォーマンスを中心に肯定派が優勢となっている。とは言え、賞レース参戦が期待できるほどの盛り上がりではない。正義について訴えるストーリーには消化不良のところが多く、鑑賞後には腑に落ちないところも少なくないとか。ワイズの主演女優賞候補を後押しするには、ややパワー不足のように思われる。興行的には悪い出足ではなく、何とか慎重な拡大公開を狙いたい。





ブログパーツ

blogram投票ボタン

スポンサーサイト

テーマ : 映画情報
ジャンル : 映画

プロフィール

Author:Yoshi
Planet Board(掲示板)

旧FILM PLANET

OSCAR PLANET




since April 4, 2000

バナー
FILM PLANET バナー

blogram投票ボタン
blogram投票ボタン
人気ページ<月別>
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
最新トラックバック
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Friends
福☆こもろ