ペット

ペット “The Secret Life of Pets”

監督:クリス・ルノー、ヤーロウ・チェイニー

声の出演:ルイス・C・K、エリック・ストーンストリート、ケヴィン・ハート、
   ジェニー・スレイト、エリー・ケンパー、レイク・ベル、ダナ・カーヴィ、
   ハンニバル・バレス、スティーヴ・クーガン、アルバート・ブルックス

評価:★★




 原題には「The Secret Life of Pets」とあるものの、『ペット』には秘密と呼べるほどのものは見当たらない。せいぜいペットの多くは、飼い主が出かけている間、勝手気ままに動き回り、飼い主に見せてはいない顔を持っている…というぐらい。それだって別にこの映画が初めて語ることでもないだろう。アニメーションではないものの、世界征服を狙う猫とそれを阻止しようとする犬を描く「キャッツ&ドッグス」(01年)なんて映画があったぐらいだ。それぐらい弾けてはどうか。

 主人公はマンハッタンで優しい飼い主と暮らす小型犬のマックスだ。ある日、新しく大型犬のデュークも一緒に暮らすことになり、二匹は飼い主の寵愛を受けようと喧嘩したことをきっかけに迷子になる。飼い主の元に戻るまで、たった一日の大冒険の中、二匹は互いを牽制し合いながら、しかし次第にその距離を縮めていく。うん、どこにも目新しいところはない。

 何と言うか、親が子どもに読み聞かせるような語り口だ。褒めてはいない。子どもでも瞬時に理解できることを最優先にしたかのような展開と画が並び、確かに次々登場するペットは可愛らしくはあるものの、見たまま以上の物が広がらない。はっきり言ってしまうと、想像力の欠如が至る所に見受けられる。

 大都会で敵になるのは野良の動物を捕獲することを仕事にしている保健所勤めの人間。下水の中で暮らすのは捨てられたペットたち。迷子のマックスとデュークを助けるのは普段から仲良くしているペット仲間。言いたいメッセージは設定だけで分かるというものだ。確かに害はない。子どもが見れば教訓も含めて楽しめるだろう。でも、それだけで良いのか。クリエイターたちは復活著しいディズニー・アニメーションや業界トップに君臨するピクサー・アニメーションをどう見ているのか。

 デュークの過去にまつわるエピソードがやけに雑に処理されていたのも気になる。デュークは可愛がって貰っていたジイサンと逸れて随分経つという設定で、久しぶりにジイサンの家を訪ねてある事実を知る。このエピソードはペットを飼うということにまつわる避けては通れない出来事に通じるわけだけれど、何ともまあ、あっけらかんと陽気に済まされてしまった。ドラマを作る絶好を機会をあっさり逃す。

 面白い場面もある。アクションは健闘している方だ。例えばマックスに想いを寄せる向かいのメス犬が見せるアクションはカメラ(?)の動きや構図がユニークで、スピード感とユーモアたっぷり。ペット仲間たちが高層アパートから抜け出すシークエンスにもアニメーションならではのアイデアが光る。決してイマジネーションが全く感じられないわけではなく、持久力がないのだ。





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