September 23-25 2016, Weekend

◆9月第4週公開映画BUZZ


マグニフィセント・セブン “The Magnificent Seven”
 配給:コロンビア
 監督:アントワン・フークワ
 Budget:$95,000,000
 Weekend Box Office:$34,703,397(3674) Great!
 OSCAR PLANET Score:57.3
 Oscar Potential:主演男優賞:デンゼル・ワシントン
           助演男優賞:イーサン・ホーク
           助演男優賞:クリス・プラット
           撮影賞、編集賞、美術賞衣装デザイン賞
           メイキャップ&ヘアスタイリング賞、録音賞音響効果賞、作曲賞

コウノトリ大作戦! “Storks”
 配給:ワーナー・ブラザース
 監督:ニコラス・ストーラー、ダグ・スウィートランド
 Budget:$70,000,000
 Weekend Box Office:$21,311,407 Good!
 OSCAR PLANET Score:62.0
 Oscar Potential:アニメーション映画賞

“Queen of Katwe”
 配給:ディズニー
 監督:ミラ・ナイール
 Budget:$15,000,000
 Weekend Box Office:$304,933(52)
 OSCAR PLANET Score:80.8 BIG WAVE!
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演女優賞:メディナ・ナルワンガ
           助演男優賞:デヴィッド・オイェロウォ
           助演女優賞:ルピタ・ニョンゴ

“The Dressmaker”
 配給:アマゾン・スタジオ
 監督:ジョスリン・ムーアハウス
 Budget:AUS $17,000,000
 Weekend Box Office:$185,165(36)
 OSCAR PLANET Score:49.5
 Oscar Potential:主演女優賞:ケイト・ウィンスレット
           助演男優賞:リアム・ヘムズワース
           助演女優賞:ジュディ・デイヴィス


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 黒澤明監督の「七人の侍」(54年)とそれをリメイクしたジョン・スタージェス監督の「荒野の七人」(61年)。この映画史に残る名作2本を原案に、その世界観を蘇らせたのがアントワン・フークワ監督の『マグニフィセント・セブン』。無慈悲で野蛮な男に支配された町を救うべく立ち上がる7人のアウトローたちを描く西部劇。デンゼル・ワシントン、クリス・プラット、イーサン・ホークら新旧スターが揃えられているところからしても、気合いの入りようが分かろうというもの。ただ、基になった名作を知る批評家の目は当然厳しいものになるはずで、そこそこの出来映えでは好意的評価を勝ち取れないだろうことは、製作段階から予想できる。そうして各メディアが発表した批評は辛うじて肯定派優勢という状況。西部劇復活を謳い上げるほど新しさを感じさせる世界観ではなく、西部劇黄金時代の名作と較べると見劣りは否めない。それでもオリジナル性を出そうと奮闘するあの手この手のアクション演出には一見の価値があり、名作への敬意も感じられるという。賞レース向きの題材ではないのは配給元も承知のはずで、そう、期待するのは興行成績。西部劇は金にならないという定説を何とか覆したいところだが、週末成績は大変優秀な3,470万ドル(この時代、西部劇は金にならないと言われている)。ワシントンの安定感やプラットの勢いを評価する声が多方面から上がっている。ふたりを中心に俳優たちはスターパワーを上昇させることだろう。

 『コウノトリ大作戦!』は「コウノトリは赤ん坊を運ぶ」という言い伝えをモチーフにしたアニメーション。ある事件をきっかけに赤ん坊を運ぶことを禁止しているコウノトリ宅配便会社に勤めるジュニアという名のコウノトリが主人公。ある日、手違いで生まれた赤ん坊の可愛さにノックアウトされたジュニアが、会社に内緒で赤ん坊を運ぶことに…。ワーナー・ブラザースはアニメーション映画にそれほど強くないが、今回も批評家から寵愛は受けられなかった感。完全否定されてはいないものの、矢継ぎ早に繰り出されるギャグが煩く、プロットにも強引なところが目立つという。ヴォイスキャストやカラフルな画面は認められているのだが…。これでは競合ひしめき合うアニメーション映画賞レースからは脱落と見るのが妥当だろう。ただし、興行的にはまずまずの成果を上げている。尤も、続編が作られるほどの勢いではないが…。

 『Queen of Katwe』は実話を基に書かれたティム・クローザースの原作を映画化したもの。ウガンダに生まれた少女がチェスを知り、いくつかの試練を乗り越え、世界大会へと駒を進めて…。ディズニー映画らしい健全で害のない決まり文句に向かって進むストーリー。それをどう感じるかは好みの問題になるが、それでも否が応でも高揚するテンポの良い展開と少女の母を演じるルピタ・ニョンゴによる素晴らしい演技により、欠点はさほど気にならないというのが批評家の反応。ディズニーの映画の実写映画は賞レースに絡み難いということを考えると、本作も目立つことなく終わると見るべきだろうが、ニョンゴの助演女優賞の目は消えていないかもしれない。ただ、興行的には大変地味な結果に終わっている。拡大公開の成功は望めないだろう。

 オーストラリア映画からは『The Dressmaker』が登場。昔少年殺害の疑いにより町を追われた女性が、デザイナーとして帰郷、ある計画を実行していく様を描く。本国オーストラリアでは高評価を獲得、重要映画賞をいくつも受賞しているのだが、アメリカでも同様の高評価…とはなっていない。主演女優ケイト・ウィンスレットの相変わらずの強力パフォーマンスと次々飛び込んでくる奇抜で美しい衣装は大いに見ものである一方、癖がある見せ方は見る人を選び、場合によっては不快に映る場面も少なくないとのこと。賞レースチャンスがあるとするならウィンスレットの主演女優賞と衣装デザイン賞になるだろうが、その可能性は極めて低いと見て良いだろう。興行的にも公開館数には見合わない結果と言わざるを得ない。





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