X-MEN:アポカリプス

X-MEN:アポカリプス “X-Men: Apocalypse”

監督:ブライアン・シンガー

出演:ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、
   ジェニファー・ローレンス、オスカー・アイザック、ニコラス・ホルト、
   ローズ・バーン、オリヴィア・マン、エヴァン・ピーターズ、
   コディ・スミット=マクフィー、ソフィー・ターナー、
   タイ・シェリダン、アレクサンドラ・シップ、ルーカス・ティル、
   ベン・ハーディ、ジョシュ・ヘルマン、トーマス・レマルキス、
   ジョン・オットマン、ヒュー・ジャックマン、スタン・リー

評価:★★★




 『X-MEN:アポカリプス』の物語は何と紀元前3,600年のエジプトから始まる。そんな太古の昔からミュータントは存在していたらしい。中でもアポカリプスという名のミュータントは、他の者に魂を移して生き永らえる最強のそれだ。シリーズを重ね、時代を行き来し、歴史を取り込み、いよいよ「X-MEN」シリーズはスケールが大きい。…とはならないのは何故だろう。「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」(11年)のナチスの迫害やキューバ危機のように的を絞った時間の流れを作り出せなかったことがひとつ。

 もうひとつは話がミュータント間の内輪もめの気配が漂うからだ。人間に疎まれているという点でどのミュータントも傷を抱えている。その彼らが敵味方に分かれて戦うという構図が、かなり脆い。アポカリプス側につくミュータントは特に人間から酷い仕打ちを受けていることが描写されるものの、それはこれまでのシリーズの繰り返しでもある。ミュータント当人にとっては真に気の毒なことだけれど、何度もそれを掲げられても新味はない。このシリーズの魅力は結局、ミュータント間の対立とミュータントと人間の対立の二重構造が上手く絡んでこそ、なのだ。

 とは言え、お楽しみは残される。プロフェッサーX役のジェームズ・マカヴォイがとうとうハゲる理由が明かされるだけではない(誰も突っ込まないのが可笑しい)。今回はシリーズ初期からお馴染みのミュータントの若き日の姿が見られ、遂に時代と時代が繋がることから来るのか、なかなか懐かしくもフレッシュな面白い味わいがある。具体的にはジーン・グレイ、サイクロップス、ナイトクローラー、ストームらだ。しかも彼らは一作目の「X-メン」(00年)のときのような倫理観では動かない。

 それに彼らを演じる若い俳優たちが伸び伸びしているのが気持ち良い。とりわけ三人セットで行動するジーン・グレイ役のソフィー・ターナー、サイクロップス役のタイ・シェリダン、そしてナイトクローラー役のコディ・スミット=マクフィーが光る。それぞれにちゃんと見せ場も用意されている。特にターナーは今後化けそうな空気をまとう。

 お馴染みのキャストではやっぱりか、マグニートー役のマイケル・ファスベンダーが目立つ。いよいよウィリアム・シェイクスピアの悲劇の主人公のような苦難に塗れ、流す涙が美しくも重いこと。ミスティーク役のジェニファー・ローレンスは今回はさほど目立たない。忙し過ぎたのだろうか。マグニートーとミスティークの絡みはもっと濃くしても良いのに。

 そうそう、アポカリプスを演じるオスカー・アイザックは勿体なかった。メイキャップのせいで辛うじてアイザックが演じていることが分かる程度。声が加工されているのもつまらない。最強と言っても己の肉体を動かして暴れるわけではないのも考えて欲しかったところだ。





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