シュレック フォーエバー

シュレック フォーエバー “Shrek Forever After”

監督:マイク・ミッチェル

声の出演:マイク・マイヤーズ、キャメロン・ディアス、エディ・マーフィ、
  アントニオ・バンデラス、ウォルト・ドーン、クレイグ・ロビンソン、
  コディ・キャメロン、ジョン・クリーズ、ジュリー・アンドリュース

評価:★★★




 やっぱりマンネリ化していたと思う。いかに独創的な作品だったとしても、シリーズを重ねる度に鮮度は落ちていくものだ。「シュレック」(01年)シリーズも例外として扱うことはできないだろう。醜いはずのシュレックとフィオナの容姿は愛らしく見え、ドンキーが騒がしいのにも慣れ、ネコのうるうるの瞳にも騙されない。そもそもキャラクターが随分丸くなってしまった。おそらく作り手もそれを承知していたのだ。四作目となる『シュレック フォーエバー』では原点回帰が図られている。

 シュレックがパラレルワールドに飛ばされてしまうのである。フィオナと結婚し、子どもにも恵まれた、安定した生活。人に恐れられていた頃を懐かしんでいたシュレックが、魔法の力を借りて以前のように彼がモンスターとして扱われる別の世界へ。最初こそそれを楽しんでいたのに、何かが足りない。結局元の世界に戻りたくなるものの、そうは問屋が卸さない。ここでポイントになるのは、シュレックが孤独になってしまうところだ。パラレルワールドでは誰も彼のことを知らず、ドンキーもネコもシュレックをモンスターとしてしか見ない。ここで「なんでもない幸せ」という気づきにくい大切なものが浮かび上がり、かつシュレックの本質が別の角度から見えてくる仕掛け。外見で人を判断してしまう様が徹底的にからかわれた、一作目の見方と同じ手法。でも、上手くいけば同じことを繰り返しているのに気づかれないかもしれない。いや、バレちゃってるけど。

 3D映像の出来映えがなかなかのものだ。奥行きがとても気持ち良く表現されている。同じドリームワークス製アニメーションである「ヒックとドラゴン」(10年)でも証明済みだけれど、3Dは飛行シーンと相性が良いようだ。箒に乗った魔女たちと空中でバトルを繰り広げるシーンにかなり興奮する。ずっと空の場面でも良いくらい。

 衰えたとは言え、このシリーズならではのユーモアも健在。散りばめられたブラックジョークもさることながら、「昔の自分」を謳歌する場面でバックにカーペンターズの「Top of the World」を流すセンスが可笑しいじゃないの。こういう捻りをもっとバンバン効かせても良かった。パロディが控え目なのは、何故。

 シュレックをパラレルワールドに飛ばしてしまう魔法使いのランプルが、なんだかクエンティン・タランティーノにしか見えなくて笑ってしまう。シュレックとフィオナが「パルプ・フィクション」(94年)のジョン・トラヴォルタとユマ・サーマンのように踊る場面があるのだけれど、偶然なんだろうか。意識していたのだとしたら、素晴らしい。いや、違うだろうけどサ。





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