September 9-11 2016, Weekend

◆9月第2週公開映画BUZZ


ハドソン川の奇跡 “Sully”
 配給:ワーナー・ブラザース
 監督:クリント・イーストウッド
 Budget:$60,000,000
 Weekend Box Office:$35,028,301(3525) Great!
 OSCAR PLANET Score:78.3
 Oscar Potential:作品賞監督賞脚色賞
           主演男優賞:トム・ハンクス
           助演男優賞:アーロン・エッカート
           助演女優賞:ローラ・リニー
           撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞
           メイキャップ&ヘアスタイリング賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞

“The Disappointments Room”
 配給:リラティヴィティ・スタジオ
 監督:D・J・カルーソ
 Budget:-
 Weekend Box Office:$1,402,823(1554) zzz...
 OSCAR PLANET Score:19.3 BIG BOMB!
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演女優賞:ケイト・ベッキンセール

“When the Bough Breaks”
 配給:スクリーン・ゲムス
 監督:ジョン・カサー
 Budget:$13,300,000
 Weekend Box Office:$14,202,323(2246) Good!
 OSCAR PLANET Score::26.4 BIG BOMB!
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:モーリス・チェスナット
           主演女優賞:レジーナ・ホール

ロビンソン・クルーソー “The Wild Life”
 配給:サミット・エンターテイメント
 監督:ヴィンセント・ケステルート
 Budget:-
 Weekend Box Office:$3,342,697(2493) zzz...
 OSCAR PLANET Score:29.3 BIG BOMB!
 Oscar Potential:アニメーション映画賞

“Other People”
 配給:ヴァーティカル・エンターテイメント
 監督:クリス・ケリー
 Budget:-
 Weekend Box Office:$36,997(12) zzz...
 OSCAR PLANET Score:79.5
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:ジェシー・プレモンス
           主演(助演?)女優賞:モリー・シャノン

“Ithaca”
 配給:モメンタム
 監督:メグ・ライアン
 Budget:$5,000,000
 Weekend Box Office:-
 OSCAR PLANET Score:30.8 BIG BOMB!
 Razzie Potential:作品賞監督賞脚本賞
            助演女優賞:メグ・ライアン


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 『ハドソン川の奇跡』は2009年に実際に起こった出来事を映画化したもの。ベースになるのは主人公チェズレイ・サレンバーガーの手記。乗客155人を乗せた旅客機がマンハッタンの上空でコントロール不能になるが、機長サレンバーガーの技量によりハドソン川に無事不時着する。サレンバーガーは英雄扱いされるが、その彼を、国家運輸安全委員会が判断は正しかったのか、厳しく追求することに…。この依然生々しく記憶に残る出来事を取り上げたのがクリント・イーストウッド監督とトム・ハンクスで、なるほど単なる感動ストーリーに終わらない深みのある物語だと批評家は熱い支持を表明している。英雄的行為を大袈裟に飾り立てることのない冷静な視線と演技により問い掛けられる、日常レヴェルに存在するヒロイズム。その考察が冴え渡っているとのこと。ただし、イーストウッドやハンクスのベストではないとの声もないではない。賞レース参戦はあっても全くおかしくないが、ややBUZZの盛り上がりはおとなしいか。主要部門に絡む資格は十分にあると思われるが…(ハンクスの他、副機長役のアーロン・エッカートの助演男優賞、妻役ローラ・リニーの助演女優賞の線もある)。ただし、BUZZの盛り上がりはこれからかもしれない。週末成績は3,502万ドルと、ヒューマンドラマとしてはこれ以上ない強力な出足を見せている。ロングヒットになれば、当然賞レース参戦を期待する声は方々から湧き上がってくることだろう。

 TVシリーズ「プリズン・ブレイク」で有名なウェントワース・ミラーの実体験を基にした脚本を映像化…と聞けば食指が動くものの、ホラー映画というのが意外なのが『The Disappointments Room』。田舎に夢のマイホームを手に入れた家族が屋根裏部屋に封印されていた何かを解放してしまい、恐怖に襲われることに…。本当に実体験がベースかと疑いたくなるようなストーリーだが、配給元も自信がなかったか、批評家向け試写をパスして封切られ、公開直後に挙がってきた評では案の定厳しく叩かれている。どこかで見たような物語に緊張感や恐怖は見当たらず、心配顔の主演女優ケイト・ベッキンセールがうろうろ歩き回るだけ…と言うのだから手厳しい。ラジー賞に絡むにも話題性不足の感は否めない。また、興行的にも目も当てられない数字が報告されている。

 アフリカ系にターゲットを絞ったスリラーが『When the Bough Breaks』。代理母を使って親になることを決意した裕福なアフリカ系夫妻が、徐々にサイコな本性を露わにする代理母に追い詰められていく様を描く。これまた批評家向け試写が行われないままに封切られ、なるほどやはり公開後に挙がってきた評では厳しい言葉で罵られている。テレビサイズのスリラーで、新味はまるでないと簡単に要約できる。こちらも『The Disappointments Room』同様、ラジー賞参戦も難しいだろう。ただし、こちらは興行的にはまずまずの成果を上げていて、アフリカ系への効果的なプロモーションが功を奏したと見方が出ている。

 『ロビンソン・クルーソー』はダニエル・デフォーの有名小説をベースにしたベルギー・フランス合作のアニメーション。楽園のような無人島に漂流したロビンソン・クルーソーのサヴァイヴァルを描く。誰もが知る物語のアニメーション化だが、批評家は極めて冷たい反応を見せている。カラフルな画面はある程度楽しめるものの、近年目覚ましい進歩を遂げているアニメーション界においては特筆すべきところはほとんどないとのこと。既に有力作がひしめき合っているアニメーション映画賞レース参戦も、まずないだろう。また、興行的にも惨敗を喫している。

 インディーズ映画では『Other People』に注目。サンダンス映画祭で好評を博した作品で、「サタデー・ナイト・ライブ」の脚本を書いていたクリス・ケリーの監督デビュー作になる。恋人(♂)と別れたばかりの喜劇作家が故郷に戻り、病にかかった母親の面倒を看ることに…。インディーズ映画にありがちな舞台と展開が用意されているものの、安いメロドラマになることを断固拒否。家族というデリケートな集団の繋がりが、ウィットとダイナミズムたっぷりに描き出されていくという。作家役のジェシー・プレモンス、母役のモリー・シャノンはとりわけ高評価。オスカーは無理でも、インディペンデント・スピリット賞で注目される可能性は小さくないのではないか。ただ、興行的に極めて苦しい出足になったのはマイナス要素になるだろう。





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