ロング・トレイル!

ロング・トレイル! “A Walk in the Woods”

監督:ケン・クワピス

出演:ロバート・レッドフォード、ニック・ノルティ、
   エマ・トンプソン、クリステン・シャール、
   ニック・オファーマン、メアリー・スティーンバージェン

評価:★★




 ウォーキングブームの影響ではないだろうけれど、ミア・ワシコウスカやリース・ウィザースプーンに続き、『ロング・トレイル!』ではロバート・レッドフォードとニック・ノルティが何カ月も大自然の中を歩く。彼らが挑むのは総距離3,500キロのアパラチアン・トレイルだ。老人苛めではない。多分。

 どうやら旅好きの人は旅を人生に例える傾向にあり、このレッドフォードとノルティも例外ではない。何と旅の第一歩が始まるか始まらないかというとき、いきなりレッドフォードがそれを口ににするのだ。丁寧にもほどがある。

 ジイサンふたりの旅路、これがかったるい理由は至るところに見つけられる。語りのペースの遅さ(旅に出るまでに20分もかけられる)。ふたりの歩みの鈍さ。出会う人々の個性不足。ユーモアやギャグの幼さ。立ちはだかる障害のあっけなさ。過酷なはずのトレイルが、ジイサンふたりの最後(最期?)の思い出作りと化している。景色はさすがに魅せるものがあるけれど…。

 監督のケン・クワピスは「旅するジーンズと16歳の夏」(05年)で少女たちの瑞々しい感性を掬い上げた人だ。それと同じノリでジイサンふたりを取り上げている気配がある。少女とジイサンでは背負い込んだものの量も質も異なり、となればアプローチ法は変えなければない。それに気づかず人生を語ろうとした結果がこれではないか。やけに厚みのない珍道中。演出が若過ぎる。

 レッドフォードとノルティの組み合わせも弾け切らず。レッドフォードをクソ真面目な男として描くのなら(死ぬまで二枚目路線で行くと決めた人だ)、ノルティの不良老人的側面を柔軟に動かすことで旅路に蹴りを入れるべきだろうに、これが案外おとなしいもので、ちっとも問題行動を起こさない。人は誰でも(不良でも)歳を食うと丸くなるということか。そんなつまらない解釈で良いのか。

 旅の道中、ジイサンふたりの語らいの退屈さが大いに厳しい。昔はあーだったこーだった。或いは身体にガタが来てどーたらこーたら。さらには旅を続ける意味はあんなんでこんなんで。…映画自体がレッドフォードとノルティの老後の暇潰しみたいだ。





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